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2023年のこと

いろいろ返せていないメールや納まっていない仕事もありますが、今年のことを今年の内に報告させてください!

2023の終わりに立って

 とても遠くまで来た気がします。たとえば一年前と比べても、三ヶ月前と比べても、半年前と比べても、絶えず移ろい続けて今ここにいる。年の終わりに立って一年を見渡すと、思わず自分を労いたくなりました。たくさん無茶をしましたね。なにはともあれ、おつかれさまでした。みんなみんなもおつかれさまでした。さあさあ、かんぱいかんぱい。ぬるくなった白湯をここから掲げます。



■作ったもの

上段:『春に還る』「十の月を歩く」「アドベントお手紙」
中段:「礫の歌」「うちひらくれば」『青を撫ぜる』
下段:『はじめての入院日記』『この世の本屋で待ち合わせ』「冬のわくわくセット」

★詩集『光をたたえる』(完売)
詩作品「春のことほぎ」
★詩集『春に還る』(完売)
★エッセイのようなもの『この世の本屋で待ち合わせ』
★詩集『青を撫ぜる』(自由港書店さんでのみ販売)
牧師と詩人からの手紙「うちひらくれば」(~2024年3月まで)
noteメンバーシップ記事群「十の月を歩く」(~2024年3月まで)
★詩集『礫の歌』
★日記本『はじめての入院日記』
「アドベントお手紙」
「冬のわくわくセット」

 あれもこれも今年作ったのか…と呆然とするほどにはいろいろ作っていました。★印が本です。括弧がない本はまだ在庫ありますので、出店やオンラインストアで手にとっていただけるタイミングもあるかと思います。ちなみに次回出店は2024年1月14日の #文学フリマ京都 です!2023年に作った本などなどいろいろ持ってゆきます。

 こちらから既刊本のご発注もできます!
(1月5日から順次発送いたします)

 毎月発行の「うちひらくれば」と毎月3~4記事掲載の「十の月を歩く」で書くことへの持久力は高まったような気がします。あと「アドベントお手紙」が今年一番の壮大な制作で、制作現場が工場のようになっていたのもいい思い出です。紙を飛び出して媒体の幅が広がったのもいい経験でした。めちゃめちゃ大仕事でしたが、たのしかった。。


■催しもの

 2023年は年明けを「公園」で過ごしていました。うれしい年明けだったなあ。沖縄での初トークイベントで高橋さんとお話できたのも1月でした。春には鴨川河川敷で桜吹雪の中で「公園」をひらきました。京都を離れる前に見たかった景色が見れてよかった。海の日には須磨の自由港書店さんで一日限りの催し「青を祝する」をひらき、この日のために作った詩集『青を撫ぜる』は今も自由港書店さんで手にとっていただけます。9月にはSUNNY BOY BOOKSさんでの個展「礫の歌」で石をモチーフに作品と詩集を発表しました。まだ暑い東京での在サニー、うれしい思い出がたくさんです!10月の沖縄でも「礫の歌」たちに触れていただき、ありがとうございました。

1月

「公園」 第一回:一軒家の公園 / トタンhttps://note.com/ayanoikd/n/n7a3a3fe948ac

「光をたたえる」ミニ巡回展 / 本と商い ある日、
https://note.com/ayanoikd/n/n398883de14aa

4月

「公園」 第二回:春の川辺の公園 / 鴨川河川敷https://note.com/ayanoikd/n/n9c94f5dc8736

7月

「青を祝する」 / 自由港書店
https://note.com/ayanoikd/n/n0b534b1f9c33

9月

個展「礫の歌」 / SUNNY BOY BOOKS
https://note.com/ayanoikd/n/n80ee9235f133

10月

「礫の歌」 ミニ巡回展 / 本と商い ある日、
https://note.com/ayanoikd/n/nae3a23aa0254

 あとは5月の #文学フリマ東京 、9月の #文学フリマ大阪 への出店、12月の#日記祭 へも委託で初参加もさせていただきました。お会いできたみなさま、本たちを手に取ってくださったみなさま、ありがとうございました!


■寄稿

 ふたり出版社「点滅社」さんの『鬱の本』へ「形を持った灯りを撫でる」を寄稿いたしました。84名のひとりとして言葉を寄せられたことあらためてうれしく思います。版元の初版が完売したそうで、現在増刷中とのことです。全国のさまざまな書店さんで取り扱われているのでぜひお近くのお店で探してみてください。個人書店・独立系書店に馴染みのない方のためにジュンク堂さんなどの店頭受取も可能なhontoさんのリンク置いておきます。(一応amazonにもあります)


■ご報告

 8月に日本基督教団 津示路教会の牧師である池田慎平さんと結婚しました。京都から三重の地へ引っ越しました。来年春には転任のため青森へ引っ越します。ご報告するタイミングを逃し続け、ようやっときちんと書くことができたことにひとまず安堵しています。
 よく質問されるのですが、私は洗礼を受けていません。ですが、毎週の礼拝には出席しています。自分のペースで学びを進めている最中なので、よければあたたかく見守っていただけるとうれしいです。青森の地でも制作を続けていきます。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
 あと、秋に手術のため二週間ほど入院していました。(詳しくは『はじめての入院日記』で…)上記の活動報告の通り、退院後ももりもり制作していますのでご安心くださいませ。遠く近くから心配してくださったみなさま、ありがとうございます!


■2024年の抱負

 生活がおおきく変わった2023年。2024年はさらに住まいが変わりゆきます。学ぶことや知ることが自分のよろこびであるという(新鮮な!)実感を引き続き胸に抱きながら歩んでゆきたいです。
 あと2023年にあたらしく抱いた夢がありまして。それは「池田彩乃の代表作」と言える本を作りたいということです。願わくばプロの編集者と共に一冊を作り上げる道の入り口に立てる年になればいいなと。
 私家版で本を作り続けてかれこれ13年ほど経ちました。作った本たちは個人書店さんを中心に全国でお取り扱いいただいています。(今年使い始めた「一冊!取引所」さんのおかげで販路もぐんぐん伸びた一年でした。お世話になっている書店さんへこの場を借りて感謝申し上げます。いつもありがとうございます!)個人の範囲ではありますが在庫を抱えることや、本づくりにおけるお金のかけ方など知っていることも多いからか「出版社さんから本を出せば万事上手くいく!」という甘い夢は持っていません。きっと、くるしみもよろこびも分かち合える共同制作者のような感じなんじゃないかなとイメージしています。
 今年は自分事がめまぐるしく、すてきな編集者さんや出版社を探すこともままならなかったので、2024年は出会いを探すこともしてゆきたいです。
 夢というか野心というか…そうした言葉にすると暴れ馬のような扱いづらさがあるのですが「そんな本がこの世にあったらいいなあ、絶対いいよなあ」とは本気で思うので、本気で願ってゆこうと思った次第です。この世にあってほしいものを一緒に作りたいので、手を貸してください。
 ご連絡はホームページの最下部のお問い合わせフォームからぜひ。お待ちしています。

 荒々しく無茶も多い一年でしたが、それでも自分の務めへの愛が一層深まった一年でもありました。たくさん書きました。紙の上で会えたおひとりおひとりへありがとうを贈りたいです。ほんとうにありがとうございました。

■ひとりぶんの平和から

 ひとりぶんの平和からはじめてゆきたいです。これはこんな世になる前からずっと書いてきたことですが、たったひとり自分という生きものの内側の平和を、安心を目指すことは、この世界や他者にかならず響いてゆく。伝わってゆきます。そんなこの世界の仕組みをいろんな用語を用いて説明することもできると思いますが、私はあえてどの界隈の用語も使いたくなくて、手づかみの言葉のまま書いています。健康法でもないし精神世界の話でもないし宗教の話でもないです。おなかが痛かったら、おなかの痛みに向き合うこと、手を当てること。怪我を負ったら、体が癒える力を自分の目で目の当たりにすること。そうした些細な仕草からはじめてゆく。かなしみや怒りでも体は壊れます。もちろん戦争や人間の思惑で壊れゆくものはたくさんあるけれど、それでもたった今、私が私の、あなたがあなたの、平和や安心を目指さずにどこへゆけるというだろう。世界を変える力は人間ひとりには備わっていないかもしれない。だけど、私にもあなたにも変えてゆけるものがある。遠くとも、目指すことは今からできる。
 この世に生きることへの抗いとして私はこれからも安心や肯定、手当てについて思いを深め、書いてゆきます。

あたらしい年もよろしくおねがいします。


■おしらせ

ぴかぴかとくじ、あります

「冬のわくわくセット(ぴかぴかセレクト)」と「新春ことほぎくじ」販売しております! 1月5日以降の発送となりますが、よければぜひ。


文学フリマ京都の詳細

そんなわけで関西での出店はしばらくないかも?なので、ブースに会いに来てください!文フリでも「ことほぎくじ」販売します。ご開封いただけたらその場で朗読します!
 ブースは「す-09」です!京都、絶対寒いのであたたかくしてお越しください~!

2024年1月14日(日)
11:00〜16:00 (最終入場15:55)
京都市勧業館みやこめっせ 1F


長々と読んでいただきありがとうございます。
みなさまよいお年をお迎えくださいませ!

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