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海の日のお祝いを終えて

自由港書店さんでの催し「青を祝する」、7月17日の海の日にぶじ終わりました。

海の日当日、終日店頭に立たせていただいたのですが、お客さまが絶えないまま閉店時間を迎えました。よく晴れて暑い一日でしたが、足を運んでくださったみなさま本当にありがとうございました。ずっと誰かに出会い続けていた一日でした。お客さまひとりひとりが話してくださったこと、見せてくださった表情がまだあざやかに、あたたかく息づいています。ときどきリクエストをいただき「朗読しまーす」と店内へセルフアナウンスをしておひとりのために朗読をできたことも、すごくうれしくて。目の前の人の目を見て詩を読めるって、私にとってとても贅沢な体験です。“朗読会”では緊張してこうもいかなくて、なかなかお客さまと目を合わせられないので…。そしてまだまだ油断をゆるさない状況ではありますが、2020年から続いたコロナ禍がひとまず一区切りついたのだな、と体感した時間でもありました。

詩集と初版特典について

詩集『青を撫ぜる』がある風景。(自由港書店、店頭)

海の日生まれの『青を撫ぜる』、これからも引き続き自由港書店さん店頭にて手にとっていただけます。夏の終わりには自由港書店さんのオンラインショップでも手にとっていただける予定です。
表紙の曲線は「撫ぜる」の手の動きで作った手書きの線です。

今回、初版限定で特典をご用意しています。
自由港書店店主の旦さんと、詩集著者の池田の公開書簡を一冊にまとめたものです。主に旦さんによる詩集へ寄せられた言葉たちを読んでいただけます。手にとってくださった方も合わせて三人で一緒に詩集を読んでいるような気分になっていただけたらうれしいです。

『青を撫ぜる 公開書簡』
写真は自由港書店さんからお借りしています。

こちらの表紙にも詩集と同じ曲線があしらわれていますが、こちらは特殊加工によりぷっくりとしています。「撫ぜる」の手の動きを、読む人の指先で感じられるように。そんなこんなにいろいろこだわったり諸々により入稿がギリギリになり、お届けが海の日当日午前中になりました。(旦さん、お受け取りありがとうございました)総じて駆け抜けた7月でした。。


並んで『青を撫ぜる』をひらいてくださった瞬間、うれしくて撮らせていただきました。

「おとな、こども、かぞく、何者でもないわたしたち」
今回の詩集、展示物の詩、ことほぎくじの詩を貫くテーマとして掲げたものです。普段詩集のテーマに立場や属性を選ぶことはないのですが(ないというのがテーマでもありますが)、これらは自由港書店さん店頭にお越しになるお客さまをイメージして連ねた言葉です。
私自身が対面して話せること、話していただけること、想像ができることは限られています。それでも詩の言葉は私の思考を越えて、あなたたったひとりに届いてゆく。そうしたことを最初から最後まで信じきることができたのは、自由港書店さんの在り方があったからこそです。詩集『青を撫ぜる』はこれからも自由港書店さんにて手にとっていただけます。須磨の海辺へ、ぜひお出かけください。
海の日に出会えたみなさま、お話してくださったみなさま、ありがとうございました。また紙の上で、海辺で、お会いできることたのしみにしています。

海の日の須磨の海辺


自由港書店さんが書いてくださった記事はこちらです。


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