見出し画像

肩甲骨で語る「いま」のセクシー。

こんにちは! 日の差す時間から「セクシー」で頭がいっぱいの内田です。いや、この概念、すごく難しい。セクシーとかエレガントという言葉は、日本人の感覚でいうと女性に使うイメージが強い。しかしなんだか最近、「動き」を通してだが、男性にそれを教えてもらうことが多くて感動しちゃうのだ。私の女性性がどこかに行ってしまったのか? なんて一抹の不安もよぎるが、きっと違う(はず)。求めるセクシーさの質も、当然といえば当然だが時代によって変わってきているのだ。

浮き出た肩甲骨に憧れる!という言葉への違和感。

トレーナーという仕事をしていると日々、どんなカラダになりたいのかという話をヒアリングする。本当のこと言うと、どんな動きをしたいのかという話をしたいのだが、最初からそこにいける人はなかなかいないから......ここからはじめていく。「華奢なバレリーナみたいな.....肩甲骨がぐっと翼みたいに浮き出たい!」こういわれることがけっこうけっこうある。ぶっちゃけ違和感。まだ筋力の少ない子供のや少女時代のバレリーナ、とにかく痩せているか弱い女性が大きく背中の空いたドレスを来た時のイメージなのだろうか。健康という観点からしてみれば、「それって、翼状肩甲骨だよ、NOT HEALTHYだよ」と突っ込みたいところだが、こういう女の子たちは健康とかは二の次なんだ。美意識の違いだからなあ...と、遠い目をしてしまう。カラダのことよりも頭の中を変えることは難しい。雑誌やこういったいろいろな情報で、正しいことを伝えていって、またその美意識とやらが変わってヘルシーなボイディイメージの価値観を少しでも持てるといいなと祈っている。ということで書きます。

過去のブログで翼状肩甲骨のことは書いたので詳細はこちらでぜひ。

ヘルシーとセクシーの共存。それが、強さとしなやかさの共存。


上で学習していただいたあとで.....では一体、ヘルシーで美しいセクシーとはなんなのか?美に対する価値観は時代とかカルチャーとか気分を反映している。私がダンスをはじめて、しかもストリートダンスなわけだけれども、セクシーからは程遠いと思われるアイテムであるTシャツ、を着て踊る先生たちの肩甲骨の背中を見て「うわっ、めっちゃセクシー!」と思うのは、「自由で戦える肩甲骨」だからだ。うーむ...戦うでいいのかな。迷うが....ストレス学とか神経学においては FIGHT or FLIGHT(戦うか逃げるか)反応は同じことなので、別に「自由で逃げられる肩甲骨」でもいい。戦ってエナジーを発散するか、逃げて発散でも同じことだから。ということは....「発散する肩甲骨」ということなのか????? ややこしいから今日は前出でいく。

言い換えれば、上の翼状肩甲骨はちょっと前時代的で「私を守って肩甲骨」というメッセージを暗に感じる。ま、きっとそんな時代もあったよねのと、中島みゆきボイスが頭を掠める。それも一つの生存戦略。責める気持ちももうとうない。ただ時代は変わりつつあるし、選択だってきっとできる!! ところで、男性でヒールで踊る人たちがちょいちょい前からムーブメントになっているけれど、それに女性たちがぞろぞろと続いて習いにいくというのも納得がいく。ヒールというセクシーを強調したダンスを習いたいわけでしょ。女性に比べたら、彼らのカラダは男性で骨も筋肉もしっかりしていて、強い。(SOGIはいろいろ。それでいい。) それに動きでしなやかさを演出するわけだから、まさに....いま、時代が求める中世的な「自由で戦えるセクシー」を身につけられるわけだ。

「自由で戦えるセクシー」と「私を守ってセクシー」は、同じセクシーという言葉でもものすごい広い幅があると思いませんか? だから、私はこの「セクシー」という言葉を使う時に、いつもちょっとした戸惑いを感じる。話している相手はどちらのレンジにいるのかな? などど計ってしまうそんな2021年はじめ。時代はいろいろな変化を受け入れ始めているけれども、それがボディイメージにまで反映されるまではまだまだ時間がかかるのかしら。

守ってもらわなくても、自由に戦えるし逃げられる、そんなセクシーはいらんかね?

そして朗報だ。

この「いま」のセクシーを表現する肩甲骨は、「動く」ことで養える。無理にやせてダイエットして華奢に見せることや肩甲骨をうき立たせることとは対局だ。上の彼女も細くてバレリーナであるけれども、肩甲骨は浮き出てはいない。むしろ、しっかりとはめられたまま動いている。肩甲骨は肋骨から浮き出た状態なので、実は不安定な存在だ。運動不足で背中に板が入ったように固まっている...というイメージを持っている方が多いと思うが、むしろこれは違って外れたまま動かなくなっている。しっかりともとある場所にはめるのも筋力だ

画像1

長時間座っている人や姿勢の悪い人は、肩甲骨が挙上したまま外転していることが多い。これを解消するには、肩甲骨の内転と下制をトレーニングすればいい。そして、腕をあげる時には肩をあげずに上方回旋、腕を下げた時には鎖骨を開いて下方回旋できるようになればいい。まずは自分で、この肩甲骨の6つの動きの内のどれがやりづらいかを確認してみるといい。

そしてぜひ.....こちらのビデオで、ゆっくりしっかり感じながら動かして、上の2組の華麗なダンサーのように、肩甲骨でセクシーを表現する第一歩へ。妙に腰や脚をくねくねしてしなをつくって歩いたり、お股を開かなくても、「自由で戦えるセクシー」は表現できる💓

セクシーは形じゃない。動きだから..... 


この記事が参加している募集

#最近の学び

181,393件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?