✴︎色香✴︎
昔から 男に媚びて生きる女が嫌いだった。 男がいなきゃ生きられない女どもが嫌いだった。 そんな女に頼られて鼻の下を伸ばすクソ男どもも。 今夜は綺麗事は書けない。 ただ。ただつらつらと胸の内を書かせて欲しい。 久々に9ヶ月ぶりに開いたnote。 生きづらい。 本音を出せば、攻撃を食らう。 どこかで。あぁ。ここしか無い。 書く事でしか。自分の中の腹黒さ。 暗闇の中にあったもの。 憧れ。 昔から要領良く生きる女が嫌いだった。 何も出来ない。 ただ。ワガ
✴︎情動✴︎ 夜の帳が上がる頃。 夜と朝が混じり合い溶け合う。 光と闇が 様々な色彩が調和し飲み込んでいく。 夜の名残を惜しむかのように 浮かび上がる月と星。 陰の世界でもなく、 陽の世界でもない。 混じり合い溶け合う様は。 中庸。 中間があるから保たれている。 白でも、 黒でも無い世界があるから バランスが保たれている。 時の移ろいと共に変化する様を 喩えるならば。 「情動」 人の気持ちは、変わりやすく 移ろいやすい。 変わりゆく事は変えられない。 だから。 一
夜が深まると訪れる場所。 2階へと続く階段を ゆっくり、 ゆっくり上がると現れるアンティーク調の扉。 両手でぐっと押さえ中に入ると 柔らかな優しい灯りと 美しき骨董品。 そして、所狭しと置かれた用途も様々な 調度品達。 まるでここは宝箱をひっくり返したかのような 煌びやかな 世界。 誰かに大事にされてきた物達。 慈しみ、愛されてきた数々。 誇らしげに、並び、出迎えてくれる。 うだつの上がらない日常から。 暫し、時を忘れて迷い込む。 店内には、
黄昏時。 赤、オレンジ、ピンク、紫、群青色、 そして、漆黒の闇が訪れ、 夜の帳が下りた。 会社の窓からは家路を急ぐ人達、 浮き足立って楽しそうに歩く人達。 買い物帰りのお母さんと 手を引かれて歩く子供。 手を絡ませ、仲良さそうに歩くカップル達。 幸せそうに見える人達を尻目に デスクへと目を向ける。 今週は月末。 嫌と言う程、沢山の書類や領収書が山積みだ。 あぁ、今日も残業か。 気分転換に、社内を出て。 近くのカフェへと向かう。 何処からか、
カーテンから差し込む陽射しに照らされ 目が醒める。 夢か現実か区別がつかない、 夢ううつから、 記憶を呼び覚まし、 隣を見る。 フッと口元から 苦笑いが溢れる。 見て見ないふりはもう出来ない。 記憶から消せない 幸せの残骸達。 もう彼からは。記憶の残り香は感じなかった。 一緒にいるのに。寂しいなんて。 1人の時には知らなかった。 1人の時の孤独よりつらい事、 あの時はまだ知らなかった。 このまま、目が醒めなければ。 前みたいに戻れるの? 淡
街を歩いてると、 どこからか、ふわっと香る、 甘い香りに秋の訪れを感じる。 また、この季節が来た。 また、逢いに来てくれたんだね。と 一年ぶりに、記憶に想いを馳せる。 あれは。私が小学5年生の頃。 街行く学生さんが夏服になった、 初夏の頃だった。 田舎では、小学校に捨て犬や、 捨て猫が持ち込まれる事が多く、 よくお昼になると 里親のアナウンスが流れていた。 人間より。動物と関わる事が好きで。 何度も、家にそんな子達を 持ち帰っては母に、よく怒られ
1人旅で訪れた旅先。 空港から降り立ち。 レンタカーを借りて、何処に行くとも決めず。 走らせた海岸沿い。 温暖な気候の中で鮮やかに咲き誇る ハイビスカス🌺青い空、どこまでも広がる海。 青しか無い情景の中に、 赤く咲き誇るハイビスカスはとても愉しげで 心を奪われた。 脳裏に焼き付いて、一瞬で好きになった花。 そんな事を思い出したのは。 友人に紹介され、初めて彼に会った時。 温かく、穏やかな空気感。 優しい眼差し。 にこっと笑った笑顔。 色を失った深