遠距離恋愛が、終わった。

大阪に来て、初めての週末。

今日は朝から、旦那さんに会った。つい先週まで、東京と京都の遠距離恋愛をしていたわたしたち。急遽わたしが大阪に転勤になったものだから、約10年続いた遠距離恋愛があっさり終わることになった。

と言っても、わたしは大阪の実家、彼は京都のお家に住んでいるので、近くにはなったけれどまだ別居。

わたしたちは小学校の同級生ということもあって、実家は歩いて行ける距離にある。この週末は彼も実家に帰ってきていたので、今日は久しぶりに地元デートをした。

駅前のケンタッキーで500円のランチセットを食べる。ペッパーマヨとてりやき、どちらの味も捨てがたかったから、ひとつずつ頼んで「こっち一口あげるからそっち一口ちょーだい」をした。

駅の近くをぶらぶら散歩して、和菓子屋さんに入る。ショーケースに並ぶ大福をどれにしようかなと眺めていると、横にいたおばちゃんたちに声をかけられる。「かわいいスカートやねぇ」何度も何度もお気に入りのスカートをほめられて、初対面のおばちゃんたちと仲良くなってしまった。気兼ねなく思ったことを口に出して伝える感じ、あぁ、ここは大阪なんだなぁ、これが地元なんだよなぁと、ちょっとしみじみ。いちご大福とフルーツ大福を買った。いちご大福はおやつに彼と一緒にひとつずつ食べる用、フルーツ大福はお父さんとお母さんに。

彼を連れて、わたしの実家に帰宅。両親はどうやらアウトレットモールにデートに行ったらしく不在。iPadでお互いの最近ハマっているYouTubeチャンネルを交互に再生して、ひとまず談笑してみたり。

そして今日の一番のメイン。わたしと彼が会った今日の目的は、ずばり新居を決めること。わたしの転勤があまりに急だったこと、彼の住む京都からわたしの勤務先が遠くて通えないことから、お互いの勤務先の中間地点あたりに家を借りて、一緒に住もうということになった。だから、その物件探しをするために、Wi-Fi環境を求めて、今日は我が家に集合した。

まずはそれぞれの譲れないポイントを出し合う。お日様の光が入るところがいい、玄関はオートロックであること、バス・トイレは別、駅から徒歩10分以内、2口以上のコンロ、エアコン付き、洗濯機は屋内に設置できる場所があること、ベランダはほしい、室内にロードバイクが置ける広さがあって、楽器演奏が可能なところ。

通勤時間ルートを調べて、このお家だと何時に家を出ないといけないだとか、この路線のこの駅乗り換えは始発になるから座れるとか、あぁでもないこうでもないとたくさんの物件を調べた。ひとまず、お互いの要望の叶う物件を見つけて、不動産会社に内覧希望の連絡を入れて、今日のところはこれにて終わり。物件探しだけでなんだか疲れてしまった。だけど、これから一緒に住む家をこうして決めているの、なんだか夢みたいですごく嬉しかった。

休憩がてら、おやつに買ったいちご大福を食べて、またYouTubeを見る。ついでにお母さんが用意してくれていたお菓子も食べる。他愛もない会話に花を咲かせていたら、気が付けばもう夕方。そろそろ行こうかと、帰る彼をお見送りするために家を出る。外に出たついでに、近所のから揚げ専門店で、3個300円のめっちゃおいしいから揚げを買った。受け取ったからあげの袋を見たら、3個のはずが4個入っていた。どうやらおまけしてくれたらしい。嬉しい。これからも通っちゃうなぁ。小学校の頃によく遊んだ公園のベンチに腰掛けて、揚げたてのアツアツのから揚げを食べる。「なんか今日、高校生みたいなデートしてんなぁ」とお互い笑い合ってみたり。

「じゃあ、そこの信号のところで帰るわ!」と、道の途中でバイバイする。お互い「じゃ!」と右手を挙げて、彼は信号を右に、わたしは信号を左に。「また来週!」そう言って手を振って、お互い背を向けるのだけど、いつもの遠距離のお別れ癖が抜けなくて、何度も何度も振り返っては手を振って、振り返っては手を振って。結局、お互いの姿が見えなくなるまで、4回くらいそれを繰り返した。

「また来週」かぁ。ひとりになった帰り道、その言葉を反芻する。

遠距離恋愛、終わったのか。

今までは「また来月会えるまで、お互い頑張ろうね」っていつも言って名残惜しんで分かれていたのに。また来週も、会えるのか。あと数日で、また会えるのか。ちょっと、感慨深いなぁ。なんだろう、めっちゃうれしい。本当に、終わったんだな、遠距離恋愛。終わったんだなぁ。


明日からまた1週間、なんだかとってもがんばれそうな気がするよ。



今日もおつかれさまでした。




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