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どうしても諦めたくないから

色んなものが軒並み中止になってしまっている。

明日開催予定だったわたしが通っているミュージックスクールのピアノコース発表会も延期になってしまった。

明日のために半年かけて練習してきたから、なんだか調子が狂っちゃったなって感じ。幸いなのは、中止ではなく延期であるということ。

延期後の開催日はまだ未定なんだけど、開催されるその日まで、今の課題曲は大事に大事に弾いて練習し続けようと思う。


正直なところ、半年かけて同じ曲を練習してきたのだけど、自分の中では圧倒的に練習不足感があって、ここ1週間は焦りに焦っていた。本番までに間に合わないんじゃないか、自分の納得のいくレベルにまで全然到達しないんじゃないかって不安で不安で。毎日仕事が終わって家に帰ってきてから夜遅くまで防音室にこもってピアノに向き合い続ける日々。なかなか上達しない自分に苛立ったり、もう弾けない……とひとりで泣きそうになったり。どれだけ練習しても弾けない自分に嫌気がさして、何度も何度も楽譜から逃げ出したくなった。

なんとか最後まで譜読みを終えたのは、ほんの数日前。本番ギリギリになんとか間に合わせようと、なんとか形にしようと毎日必死だった。


だから、今回の延期の連絡を聞いて、ほっとしてしまった自分がいた。

あぁ、良かった。まだ練習できる時間がある。

ここでほっとしてしまうなんて、練習不足を自分で認めていることになる。でも、人前で演奏するにはもっと練習が必要だったことも事実。

今のわたしは、夏休みの宿題をギリギリになって必死になっていたところに、「夏休み延長しまーす!」というラッキーな一報が舞い降りてきたみたいな気分になっている。

発表会延期は残念ではあるものの、ありがたい、みたいな。すごい複雑なんだけど。

でも、延期になったから余裕だと思っていたら、結局は本番前に「間に合ってない!練習全然足りてない!」みたいなことになりかねない。だから、油断せずに、余裕だと思わずに、変わらず練習に励もうと思う。

そんなわけで今日も帰宅後防音室にこもってひたすらピアノと向き合った。

手の小さいわたしは、手の大きいリストの曲を弾くのに本当に苦労する。

でも、この曲を弾くと決めたのはわたしだから、ちゃんと自分が納得のいく演奏ができるようになりたい。

今回の発表会の延期はきっと、ちゃんとこの曲を完成させなさいというお告げみたいなものなのかもしれない。


選曲した時に、絶対苦労するってわかっていた。たやすく弾くことなんてできない曲だってわかっていた。

だからこそ、わたしは挑戦したかった。自分がどこまでやれるのか、どこまで弾けるのか、試してみたかった。


どうやらわたしとリストとの闘いはまだ続きそう。


でも、絶対にちゃんと弾いてみせる。



今日もおつかれさまでした。



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