軽い気持ちでオススメしたい本がまた増えた

面白い本に出会ってしまった。
面白すぎて、読み終わってしまうのがもったいなかった。

毎月気になった色んな本を読んでいる。その中には正直はずれだったなって思うものから、これは大当たりだと思うものまでたくさんある。
先月読んだ本の中で、久しぶりに当たりだなと思う本に出会った。これは今年1番かもしれないなと思った。まだ今年は6冊しか読んでないけれど。とにかく今のところの暫定1位。

それが、この本。常識のない喫茶店。

「働いている人が嫌な気持ちになる人はお客様ではない」が理念の喫茶店。そんな喫茶店で働く著者である僕のマリさんが綴るエッセイ本。

どのページを読んでみても出てくる出てくる面白いお客様に面白い店員さん。迷惑だなぁと思うお客さんは次々と出禁にされるその爽快感に、特徴ある常連さんにはあだ名がつけられるあるある感。わたしもかつて某ドーナツカフェでアルバイトしていた経験があるから「わかるわ~」と思いながら読んだ。

わたしが働いていたのは大手チェーンドーナツ店だったから、ただのアルバイト店員の一存でお客さんを出禁にすることなんてできなかったけれど”まじで出禁にしてやりたい”と思うお客さんは結構いた。外で買ってきたお弁当を店内で食べるんじゃないよって思ってた。注意したら逆切れすんなよって思ってた。「買ってきたものを店内で食べてはいけませんってどこにも書いてませんけど?」って反論には開いた口がふさがらなかった。まじで出禁にしたろかと思った。
いつも必ずシナモン系のドーナツを頼むお客さんは「シナモンさん」って呼ばれてたし、ブレンドコーヒーをお湯で割ってくれと頼む常連さんは「アメリカン」って呼ばれてた。もちろん店員内でだけだけど。

そんなかつてのあれこれを、この本を読みながら思い出した。

この本の中には想像を絶するあらゆる人が登場する。あまりにもバリエーションに富みすぎていて「え?この本まだ5分の1くらいしか読んでないのにこんなに人物登場してて大丈夫?そろそろネタ尽きない?」って読みながらちょっと心配してしまうくらい、色んな人があらゆるエピソードを展開していた。ちなみに最後まで読んだけどそんな心配はご無用だった。

軽い気持ちでこの本に手を出して、軽い気持ちで読み終わったけれど、それくらいラフな感じで読むのにすごい向いている本だった。ちょっと落ち込んだり、気持ちが沈んでいたり、心が疲れている時なんかに笑い飛ばせる本が読みたいって思ったらわたしは多分この本を開くと思う。

人におすすめしたい本がまた1冊増えてしまった。やったね。


そんなわけで、今日もおつかれさまでした。



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