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就職活動と見た目問題ついて

大学生の就職活動、いわゆる"就活"について、いろんな意見が飛び交っているのをよく見かける気がする。

わたしも数年前の就活生だった時は、就活に対して色んな感情を抱いていたし、この活動に対して否定的な感情を抱いていたこともあった。
そもそも新卒一括採用とは?ってところから疑問に感じていたし、なんで大学生の時に、大事な授業を犠牲にしてまでインターンや説明会や面接なんかに行かなきゃいけないんだって思ってた。(大して真面目に授業受けてたわけでもなかったくせに)

その中でも特に違和感を感じていたのが、"見た目問題"について。
お葬式かのような真っ黒のリクルートスーツに、髪の毛は黒に染め直して、前髪は斜めに流して髪は後ろにひとつにしばる。みんな同じ量産化されたその姿に、日本人的なマジョリティの中に自分がいれば安心かのような思想が見て取れて感じる(ような気がする)。
わたしも御多分に洩れず、黒のスーツに薄めのお化粧、髪はひとつに縛って慣れないビジネス用パンプスを履いた。だって、周りと違うことをすると、それが原因で志望度の高い企業からお見送りの烙印を押されることが怖かったから。


あの時は色んなことを批判を呈したい気持ちはあっても、いわゆる通常と言われるレールの上を通らなければ、自分が望む"内定"には届かない気がしてそこに従うしかないって思ってた。だから、例えばなんでスーツが黒じゃないといけないのかなんて考えることもなく、ただただ流れに身を任せて、その限られた枠の中でどう自分がアピールできるのかについて考えを巡らせていた。


そんなわたしも社会人になってまるっと3年が経った。人材業界に3年もいると、色んなものが見えてくる。就活生の時に感じていた違和感だったり、あの時批判的に思っていたことに対しても、実は背景にはこんな事情があったんじゃないかって考えられるようになった。

だから今回は、就活における見た目問題について、少しわたしの見解を述べたいなと思って書き始めてみた。



そもそも、画一的なあの就活スタイルって本当に必要なの?

真っ黒スーツに黒髪、白シャツのあの就活スタイル。別にわたしは無くても良いと思ってる。でも、なんで一般的にそうするのかというと、やっぱり"みんながそうしているから""一般的にはこうだから"っていう理由がほとんどだと思う。わたしも就活生の頃はそうだったし。みんなと同じようにしていれば、まぁ失敗することもないし、とにかく見た目の段階でマイナスポイントをつけられることはないから。スタートの段階から減点されるなんて、たまったもんじゃないもんね。だから無難なスーツを着るし、それっぽい髪型にする。

じゃあ、そもそも企業ってそれを求めているのか?というところなんだけど。
ぶっちゃけどっちでもいいんじゃないかな?って思うのが今の仕事をしていて感じるところ。わたしのクライアントさんは主に企業の人事の方なので、良く色んなお話をするのだけど。企業さんによって、社員に求めるものは様々で、それはやっぱり見た目にはあんまり関係しないなぁと思う。むしろ重要なのは、何を着ているのかよりも、そこから滲み出るその人の表情だったり、雰囲気だったり、そういう内面的なものの方が重要なんだなって感じている。

じゃあやっぱり外見なんてどうでも良くない?スーツは黒じゃ無くても、染髪してても、良くない?ってなる気がするんだけど。
でも、個性的な外見が、中身を見る上で邪魔になることもある。たくさんたくさん見た目を取り繕っているからこそ、その人の本来の部分が何重にも覆われていたりね。たかだか面接の数十分で人事がその人の内面まで見抜くことができるかというと、そうではない。(きっと見抜ける人もいると思うけど、多分わたしだと無理だなぁ)
だからこそ、みんなが同じような見た目であればあるほど、その人本来の内面が露呈しやすく、どんな人なのかがわかりやすいんじゃないかな、と思う。あくまでもわたしの意見だけど。



外見だって、中身の一部だよね?

そう。外見だって、中身の一部。それはわたしもめっちゃ思ってる。だから、黒のスーツは絶対に嫌だ!黒髪になんてしたくない!って思う人がいるならば、それでもOKか会社を選んで受ければいいんだと思う。
だって、みんながみんなあの就活スタイルを良しとしているわけではないし、枠にはまらない人が欲しい!って思っている企業なんて、きっと探せばわんさかある。

それなのに、枠にはハマりたくないけど上場企業に行きたい!安定したい!大きな企業で働きたい!って思っている人がいるから、なんだか矛盾してるよなあって側から見てて感じてしまうのが正直なところ。
大企業なんて、どれだけその枠の中でうまくやれるかがで勝負が決まるようなものなのに。大勢の人が働いている組織こそ、個々として動くんじゃ無くて、チームとしてどれだけ協調性があって、周りと合わせて動くことができるのかが求められているのになぁ、と思ってしまうわけです。まぁ、一概にそうじゃないこともあるんだけど。



自分が求めていることって何?

結局大切なのって、見た目がどうとか、就職活動という制度がどうとかじゃなくって、自分がやりたいことは何なのか、自分が目指しているものは何なのかという部分だと思う。
枠にとらわれず自己表現がしたいっていう人は、それが叶う企業を探せばいいし、安定したサラリーマンになりたいっていう人は、名だたる大企業に勤めればいい。
何が良い、何が悪いなんて基準は人それぞれなんだから、一度しかない人生、後悔しないように自分のやりたいことをするのが一番だなって思う。

それに、働き方とやっと多様化されつつある今、会社員になることが全てではないと思ってる。起業もありだし、フリーランスもありだし、副業とか複業とか、できることっていっぱいある。それと同時に、大企業に勤めれば安定で安心なんていう保証も無くなっている。

だから、この一度しかない人生で、自分が成し遂げたいことは何なのか、自分がこの先進んでいきたい道は何なのか。それを自分がちゃんと把握することって大事だと思う。
働くことって、自分の夢を実現するためのひとつの手段でしかないわけで。だから、働くことそのものはゴールでもなんでもなくって。

自分がやりたいことやわくわくすると思う道を選んで、そのスタート地点に立つことだったり、向かっている道中にあるものが就活だと思う。就活って、本来ならそんなに悲観的になるようなものではないんじゃないかなと個人的には感じてる。


みんなも、わたしも、進むべき道に進めるように、一歩ずつ、歩んでいけるといいな。




今日もおつかれさまでした。




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