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桜又彩子
2020年4月7日 17:12
(前号の続きです)【「魂」を救う対話】<茂木>「しんどさ」というのに僕はものすごく興味がありまして。というのは、われわれでも、たとえば理論を考えているときに、この理論を考えるのはしんどいなぁ、というときがあるんですよね。でもそれが、なんか意外と価値のあることだったりして。そのしんどさを通り過ぎないと、価値あるものをつかめないということろもあるわけですね。<河合>苦しんでいる人がこられた
2020年4月8日 13:52
(前号の続きです)【「魂」を救う対話】<河合>フロイトの有名な言葉で、クライアントの人がこられて、お話を聞いているときは、「平等に漂える注意力をもって」といいます。英語でいうと、「フリー・フローティング・アテンション」。これはパラドックス(逆説)なんです。なぜかといえば、アテンションというのは方向をもっているわけです。でも、それ(方向)をもたない、アテンション。だから、やっぱりさっきいわれ
2020年4月10日 15:27
「中空構造」「中空性」ということが日本人の基層心理を説明するのに重要な観点であり、欧米の文化の基本的な在り方と明らかに異なる点である。この「中空構造」「中空性」について掘り下げているのが本書である。日本と日本人を考察しつづけた河合隼雄の論の中でも、この「中空構造」「中空性」という概念は大きなものだと思うので、本書を丁寧に紐解いてみたい。【神話的知の復権】本章で河合隼雄は、「科学の知」に