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15枚目の絵

小さな頃から何かを創造する事が好きだった。

私の中にある小さな世界で、木の葉や石を何かの形にしたり、色水を作ったりしてママゴトをしたり。小学校へ行く頃には特に『絵を描く』事がとても好きだった。中学生になった頃は、自分の部屋をアトリエ風に飾り、油絵も描いた。

その世界に夢中だった。

皆と同じ遊びをする年頃には絵の世界から離れたが、気がつけばクリエイティブな世界へ戻っていた。


また、小さな時から思い立ったらとにかくやってみる私。周りからはぶっ飛んでると言われていたけれど、それが私の生き方だった。

マルマラ海をフェリーで移動中の風景

そして、絵の世界で生きる中、2020年にトルコへぶっ飛んだ。日本とは全く違う景色と文化。エーゲ海のすぐ側で約1年暮らした。日本で描いていた時はどこかに固定概念があったが、その小さな私の世界は少しずつ広がり、枠から飛び出て絵を描くようになった。探りながら。
そんな中、トルコで15枚目の絵を描き途中、思うように手が動かない時期、ニューヨークに住む河野と出会った。出会いのきっかっけは、インスタグラムで知り合ったアーティトのD氏。アーティスト活動の相談を持ちかけたところ、親切に対応して頂き、ニューヨークにいる河野を紹介してくれた。ほんの数行の文章から始まった会話は、もの凄いスピードで何十万文字もの会話へとなった。思考回路は完全にリンクされていた。お互い表には出せなかった、閉まっておいた思考回路が完全に一致したからだ。お互い想像力は長けていたにもかかわらず、想像は遥かに越えていた。とにかく衝撃だった。
そして、誰にも入れなかった私の小さな世界は、河野との出会いによって壁が壊され、誰も予想の出来ないほど大きな大きな世界へと広がり始め、15枚目の絵は河野の詩と共に『Vibrant Phoenix』として完成したのだった。

『Vibrant Phoenix』
2022年9月のエキシビションで日本初公開
(写真は作品の一部のイメージです)


そして、これからも私はぶっ飛ぶに違いない。
このPhoenixのように。
Aya Marray

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