#Hotel 05 妄想デート 結局女という生き物は生まれた瞬間から死ぬまで女なのだ。
彼女から久しぶりに会いたいと連絡をもらった時、正直少し驚いた。
知り合ってから何年か経つが、その間に彼女は誰かの恋人になり、妻になり、母になった。
子供もまだ小さかったはずだ。そんな時間がとれるのか聞くと、
「仕事は午後休とるので、保育園のお迎えまでの時間で」
と返してきた。こちらとしては断る理由はなかった。
午前中で仕事を抜け出してきた彼女と13時に新宿で待ち合わせをした。
向かったのは歌舞伎町の東のはずれ、比較的安いホテルが軒を連ねる一角だ。
昔彼女とよく利用したホテルもそこだった。
ホテルに入るとたわいもない話をしながらも着実に目的へと進んでゆく。
2時間という時間は決して短すぎるというわけではないが、この後子供のお迎えが控えていると思うとこころなしか普段よりも急く気持ちがある。
先走る気持ちを抑えつつも、彼女の肌に触れ、その反応を得るたび、変わったものと、変わらないものを探してしまう。
ずっと会っていなかったわけではない。
共通の知り合いも多くたまに飲み会などで顔を合わせる。結婚したことも子供を産んだことも知っていた。
ただ、その肌に触れるのは久しぶりだった。
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