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「はっきりした輪郭がある?」可算名詞と不可算名詞②

こんにちは!えいごはかせです。


みなさんは、英語の授業で、不可算名詞についてどのような説明を受けましたか?

抽象名詞(love)や物質名詞(water)のような数えられないモノが不可算名詞
といった感じでしょうか。

では、
数えられるモノと数えられないモノはどうやって区別しますか

可算名詞と不可算名詞の違いを決める基準は何でしょう


前回の記事では、英語の可算名詞についてお話しています。
こちらも読んでみてくださいね⇊



前回お話したように、日本語は「数」の表現にあいまいな言語です。
名詞に可算も不可算も存在しません。

そんな日本語を母語とするわたしたちにとって、数えられるモノと数えられないモノを区別するのはとても難しいこと。
明確な判断基準を持っておくことが大切です。


数えられるモノと数えられないモノの基本的な判断基準。
それは「名詞が示す対象の輪郭がはっきりしているかどうか」です。


"cat (猫)” "chair (椅子)" "car (車)"、これらはモノとしての輪郭がはっきりしています。
しっかりした輪郭を持つことで、「1つ、2つ」と個体として数えることができるモノが、可算名詞です。

1個体ごとに数えることができるので、"one cat (1匹)", "two chairs (2脚)", "three cars (3台)" と、数詞をつけて表現できます。 


対して、不可算名詞が表す対象は、個としての輪郭をはっきり持ちません

例えば、”love (愛)"
「愛」にはっきりした輪郭はありませんよね。

すべての人が共通して
「こういう形状がlove」「ここからここまでがloveの外形」と認識できるような形を持ちません。


”water (水)”も同じです。
何も止めるものがなければ流れ続け、容器に入れればその容器の形に収まります。

warter個体として特定の形状は持たず、輪郭がはっきりしないため数えられません。

「いやいや、水は1杯、2杯と数えられる!」
と感じてしまうのは、わたしたちが日本人で数の捉え方に鈍感だからです(笑)

「杯」という単位は、水の単位ではなく、カップやグラスの単位です。
カップやグラスは輪郭がはっきりしているので、「杯」という単位で数えられるのです。

ペットボトルの水ならば「1本、2本」と数えますよね。
ここでも「本」というのはペットボトルの単位。

水は個体としての特定の形状を持たないので、数えるための決まった単位がないのです。

「水1____」「水2____」、容器なしでは__の部分にいれる言葉がないので、"*one water" "*two waters" と、数詞をつけて表現することができません。


少し難しいのが、個体として輪郭がありそうに見えて、数えられない "rice (米)"ような粒。
確かに、お米は1粒としての輪郭がはっきりしています。

でも、「お米1粒を料理する」「お米1粒を食べる」など、1粒単位でお米と触れ合うことってありませんよね。
(日本人の感覚だともしかしたらあるのかもしれませんが…)


何百、何千という単位で扱う粒は、「1」に注目していないのです

わざわざ数えないもの、数が重要でないものは、数えられないモノと同様に扱うので不可算名詞になります。


《今日覚えたい英文法ルール》

「数えられないモノの判断は、名詞が表す対象の輪郭が個体としてはっきりしているか、1個体として数えるかどうかを基準にする」



対応する問題集あります⇊
【英文法マスター問題集 可算名詞と不可算名詞】



「可算名詞と不可算名詞③」はこちら⇊


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