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コンプレックスとエール

こんにちは。北海道で子育てしながらラジオパーソナリティをしている鈴木彩可です。子育ての話や、最近始めたカメラの話など綴ってます。

今回はルッキズム的な表現が使われています。気になる方は、ここで引き返してくださいね!あくまでも、母と、私と、娘のはなしとして楽しんでいただけると嬉しいです。



例えば、ルックスが美しい人には魅力がありますよね。

自分が持っていない、長い手足や、透き通る肌。
産毛一本として生えてない体に、ニコッと笑うと見える真っ白の歯。
あぁ素敵。美しい人を目の前にすると、ただただ幸せな気持ちになるし、同時にその人の人生についてすごく考える。
(高校時代とかモテたんだろうなぁ。)とか(何食べて生きてきたのかなぁ)とか。

美しさそのものが魅力になっているし、

美しいひとの多くが、美しくいるために努力を欠かさないし、美しさをひけらかさないから、
元々持っている美しさに加えて、より魅力に磨きをかけて、もう、何がなんだかわからないほど、ピカピカ。
はぁぁぁ。という気持ちになる。ありがたやー。と言いたくなります。

昔から、私の周りにはなぜかビックリするほどの美女がいました。
比べられると困るなぁ。写真で隣に写りたくないなぁなどと思ったものです。
今の仕事をするようになって、美女に出会う率がグググっとアップしたけど、どの美女も素敵で魅力的で、すぐファンになっちゃう。好きです。私の周りの美女たち!

かくいう私は、自分の顔に、体に、ものすごいコンプレックスのある人間でした。多くの人はそうなのかもしれない。言わないだけで。

でも、10代の頃って、そんなこと知らないし、自分だけがこんなふうに悩んでいるのではないか?って。自分がこの世で一番醜いのではないか?って。本当によく悩みました。

お風呂に入る時に、自分の体を見るのが嫌で、こんなに腹が出てる人間を愛してくれる人はいるのだろうか?とか、
ニコッと笑う時に見える歯茎が嫌いで、「よく笑う女の子が好き」とか言ってる男子に「これでもか!!?」と心の中で叫んだりもしました。

自分のルックスにコンプレックスはあったけど、自分の人生は自分のもの!という感覚を失わずにいたのは、母親のおかげだったような気がします。

彼女は私が可愛いということを疑わなかった。

高校時代、家族でディズニーランドに行った際に、母親が言った言葉が忘れられないのだけど

「あやか、これで、5人目。あやかを見て振り返った人。やっぱり可愛いって思われてるんだわ」

と言ったのでした。当時私68キロもあったんだよ!
顔を真っ赤にして「んなわけないじゃん!!!!!」と言ったけど、
母は、多分、普通に、本当に思っていたんだと思います。

こういうのは、伝染するもので、一向に自分のことを可愛いと思えなくても、
深く思い悩むことはなくなります。

お母さんが言っていることは、多分真実ではない。それはわかっています。
でも、お母さん自身が、私のことを可愛いと思っていることは真実なので、やっぱり嬉しいのです。

誰かが、自分のことを肯定してくれるって、すごく大事。

現に、20年経った今も、この言葉を覚えてるんだから。覚えてるってことは、嬉しかったんだろうし、嬉しい!と思った私のことを、今の私が抱きしめてあげたくなるくらい可愛いなと、思います。それでいいんだよ。そんなに思い悩まないで!

それから何年かして、コンプレックスも薄まります。
似合う髪型や服がわかるようになった、ということもありますが、
薄めることができたのは、多分、図々しくなった。のかなとも思います。
年を重ねるっていいよね。「こんくらいでいいでしょ!?」と、自分に対して図々しくなれたのです。


ちょっと話が変わるのですが、

我が家の長女は、小さな頃からママのことをプリンセスのように可愛いと言ってくれる子でした。
子育て経験のある方なら、同じようなこと経験してる方もいるはず。

「ママが一番可愛い♡」とか「ママってお姫様なの?」とか、普通に言います。子供って。
テレビに女優さんが映っても「ママの方が可愛い♡」とかいうから、そういうプレイ的なものとして、めちゃくちゃ楽しんでいました。

でまぁ、そのノリで、先日、3歳の娘にも、聞いてみたのです。

北川景子さんが映るテレビ画面を指差して「ねぇ、この人ってさ、ママに似てない?」と。
長女なら「うん♡でもママの方がもっと可愛いよ♡」って言ってくれたはず。
次女はどんな褒め方をするのか?聞いてみると驚きの反応でした。

私と、テレビに映る北川景子さんを見比べて、
「ん?いや、じぇんじぇん、にてないよ。ママ、よーく、おかお、みた方がいいよ!」
と忠告してくれたのでした。

・・・せ、正解!!!!!!

最近日本語をようやく喋れるようになったような、3歳児に
「あんた、よく鏡見なよ!」
的アドバイスをもらうなんて。恐るべし・・・!


さて。そんな娘たちは、現在3歳と8歳。まだまだ、自分が可愛いことを疑わない年齢です。
でもいつか、来るんだと思う。私のように、なぜ、自分の目ってこんな形なの?とか、もっと鼻が高ければよかった・・とか。
しかも今はSNSがあったりするから、他の女の子と比べる機会も多いはず。

結局は、外見だけじゃなく内面も含めて自分で自分の自信をつけたり、その自信を磨いていくほかないのだけど、それに時間がかかることを私は知っています。

どんなに、中身が大事だとわかっていても、外見にコンプレックスがあると、暗い気持ちになることも、私は経験しました。だってそれが10代だから。

だからこそ、あの時の母のように、私も言ってあげたい。
「あなたが一番可愛いよ」「あなたが一番素敵だよ!」と。


…あぁ、そして、そっか。これを書き終えて、今初めて気がついた!!!
当時の母も、私へのエールとして、言ってくれたのかも!

誰かの肯定はエールだ。私も、エールを送れる母親になりたい。

私が小さい頃よく来てた公園に娘たちを連れてきた日。

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