Ayaka Aono|青野 文香

Dans toutes les larmes s'attarde un es…

Ayaka Aono|青野 文香

Dans toutes les larmes s'attarde un espoir.|https://www.instagram.com/ayaka_aono/

最近の記事

人柄|映画『blank 13』

blank 13 (2018) 父のことが大嫌いです。でも、少し好きな気もします。いや、正直、よく分かりません。でも今は、悲しい気もします。 ✳︎ ✳︎ ✳︎ 暗がりに突然ドンっと落ちて目が醒める夢以外、ストーリーのあるような夢なんて滅多に見ないけれど、最近やたらと見るのが自分の葬式の夢。 ガラスに光が反射して、遺影はよく見えないし、えらく広い斎場には誰も来ない。 がらんとした斎場に響くのは、みうらじゅん風だけど、みうらじゅんじゃない、長髪でサングラスのお坊さんが延

    • 手袋をさがす

      2021/01/24 手がかじかむほどに、寒い寒い雨の日。向田邦子さんの没後40年特別イベント「いま、風が吹いている」へ。手袋もせずに。 向田さんがものすごい速さで書いたであろう原稿の上の書き文字...堂々と、素敵に凛と写っていてかっこよかったポートレート...向田さんが旅先で撮影した、いわゆる旅の写真というより、現地の人たちの暮らしぶりが分かるような日常を切り取ったフィルム写真...みんなにとってのいいものではなく、向田さんが自分で選んで愛

      • いつか、ちゃんと地に足ついて、思いきり浮き足立てる春を迎えるために

        人が浮き足立つ季節が怖い いつかのラジオで、リリー・フランキーさんがそう話していたのを聴いて「その感じ、なんとなく分かるなあ」と思った。 三寒四温の気候に、春がすぐそこに来ていることが分かる。何かが終わり、何かが始まるわくわくする季節。足だって浮き立つ。 けれど、小中高の時は新学期の前はいつもなぜだかお腹が痛くなったし、受験や就活にはことごとく失敗してきた自分にとって、春は苦い思いを持ち越す季節としてすっかりインプットされてしまった。

        • 「好き」の棚卸し

          昨夜はなかなか寝付けず、なぜだか急に折り紙を折りたくなりました。 けれども折り紙が手元になく、目についた伊勢丹の紙袋を正方形に切って折り紙の代わりに。 気がついた時には、新宿あたりで散財してそうなお雛様とお代理様が完成していました。 たった20分ほどの工作時間でしたが、久しぶりにとてつもなく没頭できた時間に。紙さえあれば徹夜して雛人形オールスターズを揃える勢いでした。 こうやって時間も今抱えている悩みも何もかも、忘れられたのは本当に久しぶりのことだ

        人柄|映画『blank 13』

          ピンク色の気持ち

          ウィルスも怖いけど もっと怖いのは 人間だなあ。 と思うことが この年末年始で どどどどどっとありました。 大人になれば こういうことには もっと強くなれると思っていたけれど 体が大きくなった分だけ 詰め込んできたものが増えただけ 転ぶ準備がないまま 転んだ時の衝撃や 落ちる準備がないまま 落とし穴に落ちてしまった衝撃は なかなかなものがありました。 そんなふうに いろいろあって ギスギスズキズキ すり減りへこたれ 人間不信になることもあるけれど きっとこれからもあると

          ピンク色の気持ち

          峠を越える

          2020年8月23日 処暑 “孤独”ではなく“孤立”。 自分が感じていたものと 実際に置かれている状況の違いが やっと理解できたのかもしれない今日は、 “暑さの峠を越える” そんな季節の節目の日らしい。 いっときの雨で うだるような暑さが 峠を越え 少し落ち着いたような気がする。 それと同じように、 さまざまに変わってしまった 自分自身の状況も なにもかも 峠を越えて “孤立”の中で思い詰め、動揺し、泣くのではなく、 “孤独”の中で自由を感じ

          無言の本音

          〈昔から、いづれ「書きたい」、「書いておきたい」と考えていた、自分の家族についてのエッセイです。〉

          有料
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          心に言葉の灯台を。

          2020年6月21日 蟹座の新月|夏至 1993年、アフリカ系アメリカ人女性で初のノーベル賞を受賞したトニ・モリスンは、受賞時のスピーチでこう述べている。 “We die. That may be the meaning of life. But we do language. That may be the measure of our lives.” ーToni Morrison 私たちはいずれ死んでしまう。それが人生の目的なのかもしれない。でも私たちは言葉を使うの

          心に言葉の灯台を。

          世の中がいくら変わっても マンモス追っかけてた頃と 本質的な部分はさほど変わらない そんな人間もいると思うのよ。 とかなんとか考えながら ビーサンで散歩した夕方。 紫陽花はもりもり咲いていて 風はびゅんびゅんだった。 明日はいよいよ梅雨入りかなあ。 #青のひとりごと

          世の中がいくら変わっても マンモス追っかけてた頃と 本質的な部分はさほど変わらない そんな人間もいると思うのよ。 とかなんとか考えながら ビーサンで散歩した夕方。 紫陽花はもりもり咲いていて 風はびゅんびゅんだった。 明日はいよいよ梅雨入りかなあ。 #青のひとりごと

          今日も公園。 山へ行きたい。 海でもいいな。 #青のひとりごと

          今日も公園。 山へ行きたい。 海でもいいな。 #青のひとりごと

          【5月】 Keep calm and have a sense of humore. 吉満明子、『しずけさとユーモアを』より。 #5月 #テーマ

          【5月】 Keep calm and have a sense of humore. 吉満明子、『しずけさとユーモアを』より。 #5月 #テーマ

          Space

          “空間”とか“宇宙”とか、そういう意味を持つ、英単語の“space”。 今週は、この“space(=空間)”を自分の中にうまく確保できず、ギリギリでした。多分、俗にいう五月病なのだと思います。 この五月病の原因は、なんとなく分かっているんです。この数週間は、四六時中そのことばかり考えていました。なのにどうにもできない。 そんなことをしばらく繰り返していたら、ついに今週、自分の中で“バキッ”と音が。 気付いたら、しばらく立ち上がれず、床に突っ伏したまま泣いていました。(

          【4月】 無理せず、楽せず。 八分咲きくらいで。 #4月 #テーマ

          【4月】 無理せず、楽せず。 八分咲きくらいで。 #4月 #テーマ

          距離感。

          ひとりひとり、心地よい人との距離感というものがあるような気がします。 それは物理的な距離にしろ、精神的な距離にしろ。 誰かとの間にある、目に見える物理的な距離。 こっちの方は、距離の開き方が目に見える分、わかりやすい。 もう少し近づいても良さそうなら、近づけるだけ近づくし、相手が微妙な感じなら、ちょっと距離を開けることができるから、調整もしやすい。 その反面、誰かとの精神的な距離はどうなのか。 こっちの方は、目に見えない分、わかりにくいし、時々、気にかけてあげない

          Let everything happen to you すべてを経験せよ Beauty and terror 美も恐怖も Just keep going 生き続けよ No feeling is final. 絶望が最後ではない -Rainer Maria Rilke

          Let everything happen to you すべてを経験せよ Beauty and terror 美も恐怖も Just keep going 生き続けよ No feeling is final. 絶望が最後ではない -Rainer Maria Rilke

          冷たくて暗い部屋に帰ると時々ふと思う。 “自分の人生はいつ始まるんだろう。このままひとりなのかな”って。 人生はとっくに始まっているし この先もずっとひとりかも。 でも、優しい気持ちで過ごせたらいいな。 誰かにつけ込まれない 芯ある優しい気持ちを持って。 #青のひとりごと

          冷たくて暗い部屋に帰ると時々ふと思う。 “自分の人生はいつ始まるんだろう。このままひとりなのかな”って。 人生はとっくに始まっているし この先もずっとひとりかも。 でも、優しい気持ちで過ごせたらいいな。 誰かにつけ込まれない 芯ある優しい気持ちを持って。 #青のひとりごと