心に言葉の灯台を。
2020年6月21日 蟹座の新月|夏至
1993年、アフリカ系アメリカ人女性で初のノーベル賞を受賞したトニ・モリスンは、受賞時のスピーチでこう述べている。
“We die. That may be the meaning of life. But we do language. That may be the measure of our lives.”
ーToni Morrison
私たちはいずれ死んでしまう。それが人生の目的なのかもしれない。でも私たちは言葉を使うのだ。それが、私たちが生きるための手段となるかもしれない。
ートニ・モリスン
“do language”
モリスンが遺したこの言葉通りだとすれば、生きる手段としての“do language”、すなわち「言葉を使う」ということは、一体どいうことだろう。
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言葉は決して万能ではない。
でも、何があってもぶれない自分にとって揺るぎない何かを、指針となるような何かを、言葉として自分の中に持っておく。
ほの暗い世界で生きていくための灯台のような、そんな言葉を。
モリスンのこの“do language”は、わたしにとって自分の中にある、ひとつの灯台なのだと思う。
まだまだ自分の中にある言葉の多くは、誰かの借り物に過ぎないのかもしれない。
でも、その言葉から栄養をもらいながら、自分の言葉を探していきたい。
#6月 #新月 #テーマ
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