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【FUKINOMEIGAバスターズ】バジルを守るために立ち上がった話

【一寸の虫にも五分の魂】

どんな小さな生き物であっても
魂があるのだから無益な殺生はいけない

小さくて弱いものにも相応の意地や考えがあるのだ
という戒めの意味もある。

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そこそこ田舎に住んでいます
綺麗道です。

今日は私のとある闘い日記をお送りしたいと思います。


虫と害虫

虫。

小さな生き物である。

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では害虫とは何か。


人間という存在がいて
そこに有害な作用をもたらすとされるもの。


それが害虫。

人間たちを邪魔する存在は全て
「害」虫になる。


虫にだって主張はある。

虫だって生きているのだから。


ただお腹が空いたから、
ただ生きるために、
葉っぱを食べる。

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それだけで、人間からは邪魔者扱い。


そう、虫だって生きている。

生きている。


はじめてのバジル

私の初めての家庭菜園はバジルだった。

ただ、プランターに1本植えただけ。

それでも私にとっては初めての経験。

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時がたちどんどん増えてくる葉っぱ。

バジルソースも作った。

欠かさずに水やりだってしていた。


生活に彩を与えてくれるバジルという存在。


しかし

バジルちゃんは
見る見るうちに虫に食べられていき

命が果てた。


その勢いは一度始まったら止められなかった。


私は無力だった。



懲りずにバジル

しばらくしてまた何か育てようという気分になった。

そして
バジルちゃん2号が我が家にやってきた。


前回の悲しい記憶がまだこびりついている。

何もできなかった自分。

無力な自分。

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(今度こそ同じ轍は踏むまい)

そう誓った。


数日が過ぎ
またバジルちゃんが虫に食われ始めた。


葉っぱは食い散らかされ
何か糸で葉っぱが巻かれ
フンのようなものが葉にたくさん残っている。

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ついにきたか。

闘いの予感。


今度はしっかりバジルちゃんと向き合おう。

精一杯。


ひとり戦略会議


どんな戦であったとしても
まずは相手を知らないといけない。


調べていくと、香り高いバジルであっても
好んで集まってくる虫たちがいるという。


アブラムシ、ヨトウムシ、フキノメイガ、なめくじ、
ハダニ、アリ、コナジラミ、コバエ、バッタ・・・


実はバジルは虫がつきやすいハーブだという。

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(知らなかった)

香りが強いものは虫も寄らないと思っていたから。


様々な虫たちがいる中で
それぞれの特徴をみていく。



まるで探偵になったかのような気持ちで
バジルの状態と虫の特徴を
念入りに調べる。

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すると、
ある虫の姿が浮かび上がってきた。


その名は

『フキノメイガ』


メイガという蛾の仲間。

飛んできた蛾が葉っぱの裏側に卵を産み付け、
それが孵化して「幼虫」が葉を食べる。


特徴として、
・葉が穴だらけである
・クモの糸みたいなものがついている

とフキノメイガの可能性が高いという。



犯人はこいつだ。

確信した。


フキノメイガは
夏にかけて大量発生する場合があるので、

見つけたら「捕殺」すること。


「捕殺」ということか。

いざ参らん。

ここに闘いの火ぶたが切って落とされたのである。

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【フキノメイガバスターズ】発足

これまで様々なバスターズを経験してきた綺麗道。
例えば・・・


今回の相手は「フキノメイガ」


バジルを守るため
そして強くなるために
彼女は立ち向かう

ガの幼虫に。


【用意するもの】
・わりばし
・強い心

早速バジルをよく観察する。

「あ、いた。」

すぐに見つかった。

犯人はこいつだ。


(※苦手な人はとばしてください)

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綺麗道調査によると

「フキノメイガは足が速いから
見つけたらすぐに捕まえること」

とある。


「ふふん、その辺はぬかりなし。
動きが早いのはお見通しなのだ!」


「とぅっ」


倍速再生のような俊敏な動きで
フキノメイガをとらえる。


「よっしゃ」

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(イメージです)


お盆の真っただ中、
虫と格闘する【フキノメイガバスターズ】


たまたまお参りに来た
本家の父ちゃんも「何してるんだ」

異様な雰囲気に寄ってくる。


隣の家に住んでいる義母も「何してるんだ」

異様な雰囲気に寄ってくる。


フキノメイガも集まれば人も集まる。


【フキノメイガバスターズ】は
567の中大観客試合に変わっていた。(うそ)



とにかく「バジル再生」が大目標。

食われた葉っぱはとりあえずとる。

糸にまかれた葉っぱも切っていくことにした。


うごめく影を見つけたら

「あ、いた。」

わりばしでつかんでとる。



「こんなんはつぶさんきゃねーんよ」

(こういう虫はつぶさなくてはいけないの意)

義母が石でつぶす。


「捕」はできても「殺」ができない嫁を
見かねて【義母クラッシャー】を見舞わせる。


義母とのコンビプレイ。



また一匹。

あ、また一匹。


一体全体何匹いるというのか。


とってもとっても現れる
フキノメイガ。


終わりなき旅が続く。

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さすがにこれだけ切ったりとったりしたから大丈夫だろう。


というか、もう嫌になっていた。

いつまでも迫りくる蟲の脅威から一刻も早く逃げたかった。

(本当はあきただけ)



最後にもう一押ししてみることにした。

「スプレー」という一手。


虫によって効く効かないはあれども
やってみて損はないだろう。

効いたらラッキー。


薬を使いたくないので、安全に虫よけがしたい。

ということで

レモン汁

牛乳
にんにく

などのスプレーの種類がある中で、
とりあえず今回は「お酢スプレー」をしてみることにした。

かなり薄めて、葉っぱにたっぷりかけてみた。

効きますように・・・。



やるだけのことはやった。

全て終えたのだ。


これからまたバスターズが発足することになるのかはわからない。


未来は見えない。

けれど

彼女はやり切ったのだ。

今の精一杯を。



夕日が彼女の瞳を優しく彩りはじめた。


2020年お盆

フキノメイガバスターズ

【完】


いつものことですが、
ここまでおつきあいただきありがとうございました。


綺麗道




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もし
持って生まれた体質バランスが
あらかじめわかるとしたら?

やみくもに何でも手を出すよりも
自分を知って対処するのが一番「効果的」で「効率的」

気づいていないだけであなたにも
もともと弱りやすい臓があるかもしれません。

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