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新潟市秋葉区パン祭りの裏に隠された日本の現実~3月31日まで開催中

只今 春のパン祭り開催中!

え?ヤマ〇キパンのやつ?

いえいえ、今回ご紹介するのは、
パンはパンでも超ローカル!

新潟市秋葉区で
2022年3月1日~31日期間限定で開催中。

その名も・・・
(ここで目次入れてじらす)

秋葉区パン祭り

そのままのネーミングやないか~い!爆

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とは申しましても、
ただのパン祭りじゃないんです。

お皿がもらえます!
(抽選ですけど)

・・・

・・・

いやいや、それ聞いたことあるけど。

もしかしてパク〇?

いえいえ、この話の裏には
もっと”ふか~~~い話”が隠されているんです。

今回は、
秋葉区パン祭りに隠された事実を
スルスル~っと紐解きます。

「何を食べるか」があなたの体と心、
そして人生までをもつくる。

「何」を「どう選ぶ」か。

そのヒントになるかもしれません。


秋葉区パン祭りとは?

「ただパンを買ってもらいたい」
ということじゃなくて

パンを通じて、
地元の小麦をアピールしよう!

というもの。

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6店の地元のパン店さんが協力し、

秋葉区産小麦を使ったパンを
3月いっぱいという期間限定で販売しています。

行政側が
生産者の間に入って実現されたもので、

多くの人に食べてもらうことで
・秋葉区産小麦の知名度アップ
・需要拡大

を目指すイベント。

「ま、よくあるイベントね」って思いました?

ここで、

とある筋から聞いた裏話

ですが・・・

こんな話を聞きました。

お皿プレゼントは
ある市民のつぶやきから始まった。

らしいんです。

「パン祭りやるよ~」
というFBのお知らせを見た”一般市民”が

「だったらお皿プレゼントもあったらいいな」

と軽い気持ちでつぶやいたそうで。

それを開催側が受け取ってくださり、
本当に実現しちゃったんだとか。

ローカルならではの市民との近さ。

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市民の声をしっかりと反映できる
素早さと柔軟さが
この地方の魅力なのです!

しかも

プレゼントのお皿へのこだわり

がありまして

秋葉区にある陶芸工房やガラス工房で
作成した

“アキハわくわく皿”

なるものが抽選で当たっちゃう。

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地元の小麦を使ったパンを
地元のパン屋さんで売って
地元の工房で作ったお皿をプレゼントする。

なんという
地元オブ地元っぷり。

キングオブ地元。

ただし、
どんなお皿なのかは一切わかりません(笑)

が、
どこまでも地元産にこだわる
この姿勢・・・

嫌いじゃないよ。

(ってか、スキ♡)


開催店舗6店のどこでもOK
500円以上のレシートを2枚で応募できちゃう。

けれど
お皿が当たるのは12名。
という、

ローカルならではの
”いぶし銀”なプレゼント企画。

個人的には、たまらんわ。

3月31日までやってますので、
お近くの方はぜひ秋葉区までお越しやす。

※記事の最後にイベント詳細書いときます。

知ってた?開催の裏にはこんな事情が。

米の需要が減る中、
秋葉区では2017年から小麦への転作を模索している。

現在、農業法人「白銀(しろがね)カルチャー」が
6・2ヘクタールで小麦の品種「ゆきちから」を栽培する。

ただ、区産の小麦は知名度が低く、販路の確保が課題だ。
そこで区がパン店に呼び掛け、イベントを初企画。
6店が協力した。

参考:新潟日報  https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/39419

「米といえば」の新潟では、
米の需要減は深刻な問題です。

需要が下がる→価格が下がる

そりゃ農家さんにとっては大ダメージ。

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そもそも米農家さんの高齢化に後継ぎ問題
なんていう過渡期にあって、

日本を支えている
命の「お米」が危機に瀕しています。

要は、姉さんピンチですってこと。


そんな中、秋葉区では
「それなら需要が高い小麦を作ってみよう!」
という取り組みを始めたということなんですね。

誰だって
パンやうどん、麺類好きですもんね。

でも、本当は
「もっとお米を食べて欲しい」
というのが本音だと思うんです。

愛情込めてお米を作ってきた農家さんなら
誰しもそう思っているはず。

それでも、
変化する時代の新たな農業の形
を模索した結果、

あえて
「小麦」にチャレンジしているわけで。

外国産の小麦に比べれば、
価格も高くなるのは当然ですし、

もしかしたら
うまく定着しない恐れもある中、

それでも、
日本の農業・日本の未来を考えたときに
必要な道なのだと判断されたんだと思うんです。
(個人的見解です)

農業の終わりは日本の終わりだから。

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そういう話を聞くとなおさら協力したい
っていう気持ちになるんですよね。

でね、
もうちょっとだけ言わせてほしいんですけど、

ここで選ばれた小麦がこれまたすごくて、

その名は「ゆきちから」。

長い冬に力を蓄える小麦「ゆきちから」


雪や寒さに強い品種
として誕生した小麦~ゆきちから。

これが「秋葉区の小麦」として選ばれました。

パンに適した品種だそうで
その特徴は

①内層が雪のように白い綺麗な色に仕上がる
②よく膨らみ、きめが細かい
③ふわふわでいて、しっとりとして食感になる
④小麦の甘みが強く、香りも高い
参考:青森産品情報サイト

と評価も高いんだとか。

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実際に食べた「ゆきちから食パン」。
(これ、ベーカリーちよまるさんの食パンです)

これがまた、ふわふわしっとりで
本当に美味しかったんですよね~。

「小麦ひとつでそんな変わらんだろう」って
ちょっとナメてたけど、

全然違いました。

美味しいうえに、
地元応援にもつながるなんて
いいことしかない。


秋にまかれて
長い冬を雪の下で耐え忍び、
次の年の夏に収穫される。

名前の通り
長い冬にも負けず、
雪の下でじっくり力を蓄える

「ゆきちから」

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新潟という土地柄にも
ぴったり当てはまるとともに

今、長い辛抱の時代に直面している
日本の姿とつい重ね合わせてしまうのは
私だけでしょうか。

そんなゆきちからを使ったパンとなれば
応援したくなりませんか?

地産地消は自分たちを救うことになる

「食糧難が来る」なんて言われてますが、
今はまだ大丈夫、かもしれない。

でも、この状況がどんどん悪化して、
もしも本当に
海外からの食品の輸入がストップしたら。

食料自給率39%の日本はどうなるか
っつー話。

食は最も生死に関わる。

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備蓄もしないとな、
とか
災害対策もしないとな、
とか

考えだしたら切りがないですけど

今できることの一つは「国内産」を応援していくこと

だと思っています。

今も日本で頑張って作ってくれている
生産者さんたちを応援すること。

日本人が日本を応援すること。

なんじゃないかと。

誰かを攻撃している場合じゃない。
日本人が協力し合って、支えあうこと。

買い物は投票と言われます。

「地産地消はいいよ」

が意識高い系の人の話でなくて、
「日本人の当たり前」になってくれること
を祈っています。

ということで、

お米を食べよう。

そして、

秋葉区パン祭り来れる人はぜひ。


火曜金曜更新中

綺麗道
古川綾子でした。

【2022年春 秋葉区パンまつりアキハわくわく皿プレゼント詳細】

期間:2022年3月1日~31日

参加店発行の500円以上のレシート2枚を
応募用紙に貼って応募。
(応募用紙と応募ボックスは各店舗にあります)

抽選で
秋葉区にある陶芸工房やガラス工房で作成した
“アキハわくわく皿”が当たる

【参加店】
 
ベーカリーイシヤマ(日曜休)
 新潟市秋葉区新津本町2-6-32

オウルザベーカリー(火曜休)
 新潟市秋葉区新津4450番地1

オーブン・フレッシュ・ベーカリー パン・ドール
(日、第1月曜休)
 新潟市秋葉区新津本町2-6-9

ベーカリーちよまる(火曜休)
 新潟市秋葉区あおば通1-8-28

リトルアンデルセン(日曜休)
 新潟市秋葉区新津本町4-18-7

アベキュー(日曜休)
 新潟市秋葉区新津本町2丁目5−30
※アベキューさんの秋葉区産のパンは終了したそうです(3/19確認)

参照:アキハスムプロジェクト

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