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【実録】ずぼらが挑戦。手作り味噌キット実践レポ|大豆を早くつぶす方法を徹底比較。より手軽に作るには?

~家で味噌を作る人は ”意識が高い系” 
以前はそう思ってました。

けれど、今はむしろ
手作りする人が多くなってきてるんだって。

一度は作ってみたいかも。

実はそう思っているアナタ。

つくっちゃえば いいじゃん。

そうはいっても
時間がかかりそうだし・・・。


そんな方のために

ずぼらが味噌作りすると
どのくらいの手間と時間がかかるのか

検証してみました。


発端はこちら。
思わずおうちで味噌作りをしたくなる新潟市にある百川味噌さんの味噌手作りセットがキテる

【家で作れる味噌セット】を買ってしまった私。

実際に作ってみた模様をレポートしていきます。

「これならできそうかも」
そう思ってもらえたら嬉しいです。

では行くよ~。

準備するもの

【出来上がり量 7kg】

(百川味噌の手作りセット一式)
大豆 1.8㎏
米麹 2.0㎏
塩  850g
種味噌 200g程度

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全部セットになっているので楽です。

この他に
・大鍋(大豆を煮る用)
・ざる
・フードプロセッサーやすり鉢(すりつぶし用)

等を用意します。

1.前日に大豆を水に浸す

大豆を洗い、一晩水に浸しておきます。
た~っぷりのお水でね。
(大豆の2~3倍が目安)

乾燥豆にちょうど良い大きさの容器だと
翌日には
あふれそうな大豆に会うことができます。

水を吸うとかなり膨らむので、
大鍋を使うなど
余裕をもって大きいものにしましょう。

note文中写真 (47)

一晩。
もしくは10時間以上の浸水。


では、いよいよ当日。

2.大豆をひたすら煮る

朝起きたら
つけておいた大豆の水を取り替えて、
大鍋にIN

大豆をひたすら煮る作業に入ります。

4~5時間コトコトタイム。

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長時間煮るといっても
その間は
吹きこぼれに気を付けるくらい。

大きな鍋でやってしまえば
よっぽど心配いらないし。

念のため、
90分ごとに水の量を確認し、
様子を見て水を足しますか。

みたいにすると
4~5時間中、3回鍋を見に行くだけ。

基本放置プレイでOKです。

その間
洗濯しても、Netflix見ててもいい。
(うちはアマプラ)

あと、
冷凍保存していた米麹は解凍しておく。
常温に2~3時間置いとけばOK。

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こちらは新潟産コシヒカリを使った米麹です。

そうこうしているうちに
”コトコトタイム”も終わり、大豆チェックに入ります。

【煮あがりの目安】
指で押してみて”ふにゃり”とつぶせるくらいになったらOK.

百川味噌さんの『味噌作りブック』より抜粋

ふにゃりですよ、ふにゃり。
(かわいい響き💖)


煮あがったら、
鍋から上げて大豆を冷まします。

※このとき大豆の煮汁は取っておくこと。

出来上がり4㎏の場合→270g
出来上がり7㎏の場合→500g

ゆであがり~✨

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さあ、
アツアツすぎると火傷するので
一肌まで冷ましましょうね。

次は一番大変な作業。
『おつぶし』に入ります。

3.大豆をひたすらつぶす

突然ですが

【大豆早つぶし選手権】を開催しますっ!

どれが一番早いか、
そして楽にできるか検証していきます。

今回登場する「おつぶし選手」はこの3人。

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①つぶし界のいぶし銀「すり鉢」選手
②つぶし界の風雲児「マッシャー」選手
③つぶし界の革命家「フードプロセッサー」選手

いずれも実力のある選手たちです。

ここで問題です。
どれが一番早かったと思います?

・・・

では早速発表します!

デレデレデレーン🎉

第1位 マッシャー 9分
第2位 フ―ドプロセッサー 15分
第3位 すり鉢 23分

という結果でした!

意外でしたか?

早さ部門では
堂々の第1位だったマッシャー。

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【マッシャーの感想】
・表面積がそこそこ広いので、比較的おおざっぱにできる
・プラ製だったので、ものすごくやりにくい(ちょっとしなる)
・すぐ手が痛くなる
・もうやめたいと思った(本音)

印象は正直あまりよくない(^^;


逆に時間がかかった「すり鉢」はというと、

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【すり鉢の感想】
・マッシャーの後ということもあり、重力が急に変わったくらいの手の軽さを感じた
・すりこ木の表面積が極端に狭い
(すりこ木代わりのめん棒だけど)

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→力は強いが、命中範囲が少ない
→潰れていない豆にヒットさせるのが大変
→時間がかかる
・結果、手がかなり疲れた


フードプロセッサーはというと・・・

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【フードプロセッサーの感想】
・力がいらない
・それまでの苦痛から解放され「神」と思った
・文明の利器はすごい
・量が多いので、少しずつ入れて何度も回す。これは手間。

難点としては・・・

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・機能が悪いのか、潰れていない豆が多少残る


総合的に見て・・・

・時間がそこそこ
・手が痛くならない

という点で今回は・・・

フードプロセッサーが勝利

ということにしたいと思います。

ヒューヒュー🎉


でも、今後は
・ミンサー(ひき肉などを作るような機械)
・大きいビニール袋に入れ足で踏む方法
も検討していく所存。

以上
【大豆早つぶし選手権】
これにて終了。

ここで大きな波は越えたので
後は混ぜるだけです。

4.ひたすら混ぜる

百川味噌さんの味噌づくりブックによると

①はじめに米麹と塩を混ぜて

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②あとから大豆を混ぜる

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ことで満遍なく混ざるらしいです。

豪快に手で混ぜる。

子どもも夫も巻き込んで
まぜまぜまぜまぜ。

(子どもが混ぜたほうが美味しくなる説)

あと、大豆ペーストはけっこう固め。
とっておいた煮汁を加えつつ混ぜていきます。

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冷えた大豆に、ぬるい煮汁が加わることで
まぜ部隊が口をそろえて
「あったか~い」

と鶴瓶さんの笑顔になるとか 笑

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種味噌も入れて混ぜ混ぜ。

微生物さんの力を信じて
無心で混ぜていきます。

5.樽につめる

よーく混ざったら樽に詰めていきますよ~。。

樽は事前に
消毒用のための焼酎をシュッシュしました。

味噌は大きなボールを作って
ポンっと樽に入れていきます。

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一面が埋まったら、
ぎゅっぎゅっと上から手で抑えていく。

空気が入らないように。

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ボール→手でぎゅっぎゅ
の繰り返し。

全部詰めたら
平らにならし、表面に塩を振る。

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できるだけ空気が入らないようにラップで覆って、
重し代わりに袋に入れた塩をのせてっと。
(水を入れたペットボトルでもOK)

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あとはじっくり熟成を持つだけ。

出来上がりは1年後が目安です。


それでは最後に
味噌作りにかかった所要時間の発表です。

味噌作り当日のタイムスケジュール例

①6時頃から大豆を煮る
(その間、朝食やら何やら)

②10:30頃、煮あがる

③大豆をつぶす
④全部混ぜて仕込み

午前中には終了
(お昼ご飯)

煮あがってからが
一気に忙しくなります。


今回の所要時間はというと・・・

▶全6時間半

・煮る:約4時間半
・つぶし:約1時間
・混ぜて詰める:約1時間

という結果でした。

【今回の条件】
・ずぼら主婦が作る
・子どもと夫も混ぜる
・総量7kg
・3パターンでつぶす方法を試してみた
・途中写真を撮る

だったので、
余計に時間はかかったかなと思います。

一気にやれば
もうちょっと早くできるんじゃないかな。


時間と手間はかかるけど

・家族みんなの気持ちのこもった
・原材料が安心
・その家だからこその仕上がり

の特別なお味噌。

この価値をどう見るか。
あなた次第です!

よかったら一発
挑戦してみてはいかがでしょう?

今回使用した味噌セットのくだりはこちら↓

以上、おうち味噌作りの実践編でした。

手間はかかるけど、作る価値あり!
私はそう思います。

火曜金曜お昼更新

綺麗道
古川綾子でした。

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