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子どもに「お盆って何?」と聞かれたら何と答えますか?

「ねぇねぇ、お盆って何?」
と子供に聞かれたらどう答えますか?

「お盆はね、亡くなった方やご先祖様が
あの世からこの世に戻ってくる時期なんだよ。」

って、それくらいは普通に答えられますよ。

そう思われたかもしれませんね。

私も小学生の頃には
それくらいの知識はありました。

「ご先祖様を連れて帰るんだから火を消しちゃだめだよ」

と初めて提灯を持たせてもらった時に
父に言われたことを思い出します。

いつもは従弟や兄が持っている提灯を
私が持たせてもらったのですが

提灯を持っていることがちょっと誇らしくて
そして
ゆらゆら揺れる炎がとても綺麗だったこと
今でも覚えています。

今回は

お子様に聞かれても困らない!
子供にお盆を説明するときのトリビア

をご紹介します。

今回の話をぜひ
お子様にお話ししてみてください。

「ママ(パパ)すご~い!」
と言われること間違いなし!

では、お盆っていつですか?

8月15日前後ですよね。
普通それくらい知ってます。

はい、そうです。

お盆というと
”一般的には”8月13〜16日の4日間
を指すことが多いです。

地域によってお盆の時期が違うことを知っていましたか?

「え、うちは7月にやりますけど??」

そんなあなたはマイノリティー。

お盆期間は地域によって違うんです。

・東京・横浜、東北地方などでは7月15日頃
・その他の地域では8月15日頃

詳しくはWikipediaでどうぞ

となっているんです。
(私も最近まで知らなかったんですけど)

同じ日本の季節行事なのに
時期そのものが違うなんて面白いですよね。

では、なぜこうなったか。

お盆はもともと
旧暦の7月15日頃に行われていた行事でした。

それが明治になりまして

新暦を使うんじゃー!!

とそれまで馴染んでいた「太陰暦」(旧暦)を
がらりと「太陽暦」(新暦)に切り替えることに
なったわけです。

それまでの暦がいきなり変わるわけですから
当時の人々は焦ったでしょうね。

令和に変わった時も元号が変わるだけで
書類とか色々と変更がめんどくさかったですし
カレンダーが変わるなんて
よほどてんやわんやだったことでしょう。

お盆いつするよ問題勃発

カレンダーは変わっても
生活リズムが変わるわけではありません。

それぞれの地域で
新カレンダーと季節行事のすり合わせが行われます。

東京に代表されるような一部の地域では

これまで馴染んできた『お盆は7月15日』という
”日にち”を重視することにしました。

「新暦になっても7月15日にお盆やろうぜ!」

となったんですね。

一方、他の地域では

「7月15日にしちゃうと農繁期と重なるし
ちょっと困りますわ。」となりました。

ここで頭をひねるわけです。

旧暦の7月15日を新暦に直してみると
8月中旬にあたる。

「おぉ、この方が都合がいいじゃないか。」

ということで

「8月15日にお盆やっちゃおうぜ!」

ということで多くの地域は
月遅れ盆として
8月15日頃がお盆となっているんだそうです。

ということで

お盆は
一般的には8月15日頃が多いけど
一部の地域では7月15日頃。

と答えるのが真の正解です。

お盆はもともと仏教由来の風習ではなかった?

少し詳しい人ですと

お盆は
仏教用語の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」
から来ているんですよね。
それを略して「お盆」と言うんですよ。

もちろん知ってますよ、ふふん。

とおっしゃるかもしれません。

これはその通りでもあるのですが
半分は間違いでもあるんです。

というのも

仏教が日本に入ってくるずっと前から
日本には「お盆の由来」ともいえる風習があったから。

日本人は太古の昔から
祖先や自然を崇拝し信仰してきました。

そんな日本に古くからあった風習の一つに

1年に2回、初春と初秋の満月の日に
ご先祖様の霊が子孫たちのもとを訪れて交流をする

というものがありました。

「ご先祖様が帰ってきてくれる・・・ってお盆と一緒じゃん。」

しかもその時期が「初秋」。
お盆っぽい!

(初春の方は、お正月の年神様に繋がっている
というのだからこれまた驚き)

はい、これがベースにあって
そこに仏教ががっしゃんこするんです。

仏教と言えば・・・

仏教伝来はごさんぱい!(538年)

学生時代ごろ合わせで覚えましたよね。

たまに仏になる綺麗道

仏教が日本に伝来したこの頃
「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という
仏教行事も日本に入ってきました。

この行事はもともとは中国でのならわしで
「餓鬼道に堕ちた者を供養によって救う」
という意味合いが強いものでした。

これだけでは今のお盆とはちょっと違いますよね。

で、この盂蘭盆会と
もともと日本人が行っていたお盆っぽい風習が合体。
(時々雑な言葉選ぶよね)

がしゃん!
超合金(←だから適当に言葉選ぶなって)

そして
8世紀頃には今のお盆のような形になったようです。

そしてそれが
令和の今もずっと続いているんです。

どうも~おぼんこぼんです

もともとあった神道+新たに加わった仏教

神仏習合

の一つの事例でもありますね。
(神仏習合も学生時代習いましたよね~)

外から入ってくるものを一旦受け入れ
日本独自の文化として発展させていけるのが
日本人らしさでもあります。

日本独自の習わしであるお盆。

祖先や自然を大切にする精神性を感じられる
すごく日本人らしい文化の一つだと思います。

お盆はお墓参りに行くもの

というだけでなく、
もう一歩先の何かを
ぜひ次の世代に繋げて頂きたいと思います。

さぁ、今までの話を踏まえて
お子様になんと説明しますか?

まとめ

今日の話を簡単にまとめます。

お盆とは・・・

・お盆は地域によって時期が変わる
・ご先祖様が帰ってくる時期と言われている
・日本にもともとあった祖霊信仰と
仏教を融合させて生み出された日本独自の風習
・神仏習合の一例

そして
日本人らしい文化でもある。

それではどうぞ素敵なお盆をお過ごしください。

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日本人の心を大切にしたい
綺麗道こと古川綾子でした。

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