#9 ブルーピリオド by 山口つばさ
THE GUILDの深津さんがおすすめしていたり、書店で特集されていたりで気になっていた漫画を読んだ。
ブルーピリオド。
Amazonからあらすじ。
成績優秀かつスクールカースト上位の充実した毎日を送りつつ、どこか空虚な焦燥感を感じて生きる高校生・矢口八虎(やぐち やとら)は、ある日、一枚の絵に心奪われる。その衝撃は八虎を駆り立て、美しくも厳しい美術の世界へ身を投じていく。美術のノウハウうんちく満載、美大を目指して青春を燃やすスポ根受験物語、八虎と仲間たちは「好きなこと」を支えに未来を目指す!
「優等生」の服を着た主人公が自分の周りの世界と向き合い、裸の自分と向き合い、新しい見え方を獲得していく物語。
私の心に響いた理由はこの2つなのかなあ。
1. 裸の自分と向き合う恐怖への共感
2. 没頭できるものに出会えたことへの羨ましさ
1. 裸の自分と向き合う恐怖への共感
好きなこと、自分にとって大事なことを人に言うのって怖い。
引かれたり、場が滞ったり、しょーもないと言われてしまうかもしれないから。
でもそれを受け入れてくれたり、逆に自分の大事なものを伝えてくれたりしたときは本当に嬉しい。
私はね
世間的な価値じゃなくて、君にとって価値のあるものが知りたいんです
好きなものを好きっていうのって
怖いんだな…
…なあ八虎
お前は知らねえかもしれねえが
俺たちはみんなお前の話を聞くのが好きなんだぜ
2. 没頭できるものに出会えたことへの羨ましさ
こういうアツい漫画で心が震えるたびに思う。
没頭できるものがあるってかっこいいなあって。
そして自分にはそんなものは無いなあって。
これまでの人生、一時的に集中してがんばったものならあるけれど(バイオリン、英語、大学受験)今は無いんだよなあ…
エンジニアの仕事は好きだし、仕事のために勉強したりもするけれど、プログラミング大好きです!ってわけでは無い。
自分が好きなのは「成長/前進するプロセスそのもの」であって、対象はたぶんなんでも良い。
強いて言えば文章の読み書きは小学生のころから好きで、だからこうしてちょこちょこ書いたりしている。
とはいえこれを仕事にしたいと思うほどではない。
経験上、対象さえ見つけられれば割とがんばるので、そそられる仕事に上手に首をつっこんでいけばいいのかな。
そうしてできることが増えていけば、面白いと思えるものも増えるはず。
産休・育休で数ヶ月間仕事から離れるのは、自分にとっての「仕事」と向き合う良い機会になっている。
働いているときは目の前の業務しか見ていなかったけど、距離を取ってみると業界・会社の今後や自分が今後進みたい方向性などが見えてくる。
育児に大きくリソースを割かれることもあり、復帰後は今までとは全く違った気持ちで仕事と向き合うのだろう。
アツくなれる瞬間が少しでも増えればいいな。
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