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「彩り」に支えられて

なんてことのない作業が この世界を回り回って 何処の誰かも知らない人の笑い声を作ってゆく そんな些細な生き甲斐が 日常に彩りを加える

なんてこったい。なんて素敵な曲なんだ。Mr.childrenの「彩り」のフレーズ。大好きなミスチルの曲の中であまり目立たないかもしれないけれど、私はダントツ一番好きな曲。

どの位好きかというと、新卒入った会社で毎日不慣れで朝8:00から夜中0:00まで仕事をしていて、なぜか断れず仲間と駅伝に出ることになり、仕事終わりの深夜1時ごろよなよな寮の周りの公園を走っていたときも(ちなみに、そのあと警察に職質されること計3回)、外務省に転職して本当に重箱の隅を突くような、でも絶対に絶対に間違えられないような気の遠くなるような作業をしていたときも、上に上げた決裁が直属上司にメタメタに赤字に直され、その修正版が更にその上の上層部でコテコテにテコ入れされ、自分の元に戻ってきた時には本来書いた自分の文章にもどっていたりしたときも、その後入ったイベント会社で夜中3時まで会社のコピー機の前でガッシャンガッシャンとコピー機からたやすく排出される印刷物をひたすらかき集めて冊子を作ってガッチャンコ(業界用語なのかホチキスで止めることを言う)していたときも、ただただこのフレーズを噛みしめていたくらい。そのくらい私の人生を支えてきた。

仕事で嬉しい時も、コンチクショウなときも、このフレーズが頭をまわりまわって、ふー、また明日頑張ろうかねと思えるそんな応援ソング。

ちなみに、1番最初にどうやってこの曲にたどり着いたかもはや覚えてはいないけど、このフレーズがズキューンと胸を打ったのだから、相当に心がすさんで、ささくれ立って荒れ放題、きっと、てやんでい&コンチクショウ期真っ只中だったに違いない・・と思う。

どんな些細な意味のないようなことにもきっとそこには意味があって、きっとそれはどこかで誰かを支えていたりする。そんな風に解釈してるマイ応援ソング。

我が家のたー坊先生は、産後ダウン症が判明。今でこそダウン症がキャラクターの一部としてなじみつつある我が家だが、産後の当時はなかなかに心が荒んだ時期があった。それでも足元おぼつかせて先輩パパママの歩んできた道をオロオロ辿ったり、道行く途中でエイドに出会ったり、エールをもらったり、家族やいろんな人に支えてもらえながら延々長いコースのとりあえず5キロ地点くらいまで来ることができた。ような感覚。

だから、ダウン症の診断後、3か月後となる12月(9月生まれ)からとにかくブログを絶対に自分も書くのである、と決めて取り組んできた。暗黒時代(予想外に早く過ぎ去っていった)の時は、ブログを書くのが億劫な時期もあり、復帰してからは光陰矢の如し、ブログのことが頭から抜け落ちる時もあった。でも絶対続けるとあのとき誓ったから、今こうしてもんのすごーく細々と筆をしたためている。

そうした中、先日とある方からメッセージをいただいた。お子さんが生後7日、ダウン症の検査中とのこと。このブログを読んでくださり、ブログに励まされ、たー坊先生のファンにもなってくれたとのこと。

もちろん状況は違うし、感じ方も人それぞれだけど、きっとその方にはその方の苦悩やコンチクショウが絶対あって、色んな思いが渦巻きながらこのブログを読んでくださったのだと思う。

このブログを続けてきて本当に良かった。

私たちはたー坊に出会えて、世界が広がった。たー坊先生がいなければ出会えなかったであろう人たちと出会うことができた。人の優しさにものすごく敏感になった。人の言葉で3倍は傷つくようにもなった。健常と障がいの間がくっきり明確になって、コンチクショウと人生バラ色の間をいったりきたりするようになった。ジェットコースターのように。

でもコンチクショウもバラ色も人のやさしさもそんな彩りは全て、ター坊という存在こそが与えてくれた。

・・と思えるには自分のコンディションが何よりも大切なわけで。

やさぐれているときに彩りうんぬんとか、世界が広がるとか言われても、「なんだそれ!」くらいにしか思えないんだよなあ。反省。

少し話がそれたが、その方の励みになったというメッセージにこそ勇気づけられた母(と家族)なのでした。旦那さんに話したら、めっぽう感激して喜んでくれて「たー坊先生はアイドルや!」と自画自賛をしてましたとさ。旦那さんにはシークレットで書いているので、まさかの頻度でご自身もアイドルとともに脇役で登場しているとはつゆ知らず。

やさぐれながらも少ーし優しくなった(はず)母は、ともすると未だにコンチクショウとてやんでいの間をいたーりきたーりするものの、こうしたメッセージを受け取って本当に頑張ってきて良かった、と思えたのでした。

先日は家の中にミスチルの「彩り」が大音量エンドレスで鳴り響いた我が家なのでした。

6月もごきげんに生活したい♪

【た―坊先生はいつもごきげん。帽子も横にかぶってしまうくらい】

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【そして寝相はあいもかわらず】

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【まるでストファイの昇竜拳に見えるのだが・・】

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