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ガリガリのヤング

国民的アイスであるガリガリ君
国民的焼きそばであるペヤング
ミスターセンクスから見ると
両者の共通点は多いように感じる

ひとつはとんでもないロングセラーであること
ガリガリ君が発売されたのは1981年
ペヤングが発売されたのは1975年
ミスターセンクスが爆誕したのは1983年
ミスターセンクスの爆誕はYOKEIな話であるが
どちらも大先輩
40年以上のロングセラーを誇っている
商品が発売されてから40年以上となれば
会社はさらに存続しているわけで
それはそれはSUGOI話である

もうひとつはチャレンジャーであるということ
両社ともコトラーでいう「リーダー」格であり
ご存知の通りリーダーの戦略の特徴といえば
非価格競争と同質化戦略
そしてご存知の通り
両社はこの戦略を完全に無視している

実際に誰もYATTAことのないような商品を発射し
世間の話題をかっさらっていることは
言うても言うまでもない

ペヤングはメガとかギガとか言い放ち
ペタがつくほど大盛り路線を開拓し
ガリガリ君はナポリタン味という
アイスを越えたチャレンジをしたことで
3億円の損失を抱えたとも言われている
一見不合理な作戦とも言えるが
ミスターセンクスはこういう企業が好きだ

ところで話は変わるが
ガリガリ君を作っている会社名は?
ペヤングを作っている会社名は?
そう聞かれたときに
答えられる人は何人いるだろうか

ガリガリ君は赤城乳業という群馬の会社
ペヤングはまるか食品という埼玉の会社
正直聞きなれない会社名である

そろそろブランドの話をしよう

ガリガリ君とペヤング
この2つのプロダクトブランディングは
大成功と言えるほどのものである
しかしコーポレートブランディングで成功しているかといえば
ほとんどの人が社名を知らないことを考えれば
性交じゃなくて成功とは呼べないだろう

しかしこれは戦略的選択とも考えられる
BtoC企業において
会社名よりも製品名がイメージを牽引していくことは
そう少ない事例ではない

エンドユーザーと対峙する時のブランドネームが
それが一番大事であると
KANもそう言っている

世の中にある理論やフレームワークは
一見それが全て正しいと思えてしまうが
ブランディングの世界から見ても
企業は不合理な一面があると言わざるを得ない

それでなければ差別化のために
コーンポタージュをアイスで再現し
3億円の損失を被ることなどないだろう

しかし彼らは天才である
その3億円さえも話題性を呼び
ブランディングの一助となっているのかもしれない

最後に非価格競争を繰り広げるべき
赤城乳業さんのCMを見て終わりにしたいと思う

ディスイズ不合理!
バット不合理イズブランド!
メイビーメイビー!
あそびましょ!

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