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意図的なリソースの分散

「複数の女性を同時に口説け」
こんな恋愛哲学を聞いたことはないだろうか。

先日あるビジネスミーティング中にこんな話になった。
正確にはビジネスミーティング中なのにこんな話になった。

そもそも女性を口説く時は、
一途に情熱を持ってというのが鉄則ではないのだろうか。
世の中にそんな器用な人がいるのかと思いつつも、
そう言われる所以について我々は語り合ったわけである。

その中でミスターMが放った言葉に私はなるほどと感心した。
かいつまんでいえば、「オートマチック駆け引きが成立する」ということだ。

一途に同じ人を口説き続けた場合、
このひとしかいない!というバイアスがあるからか、
情熱の量はとても多いものの、それが裏目に出てしまうことがよくある。
「想いが重い」というやつである。

一途ではなく2人の女性を同時に口説いたとする。
そうすれば自ずと自分がかけられるリソースは半分になる。
女性Aと食事に行っている時は、女性Bは放置される。
女性Bと電話している時は、女性Aは放置される。
そうしていたって自然に、
オートマチック駆け引きが成立していくのだ。

Aしかいない!という状態と、
AがダメでもBがいる!という状態を考えれば、
精神的余裕は雲泥の差であり、その自信は対応に現れるであろう。

この効果は恋愛だけではなく、多くの分野で活用される。
サラリーマンはどうだろうか。
今雇われている会社一筋で依存する社員でいたいか、
Bプランを懐に隠しながら働いている社員でいたいか。

重いリーマンでいたいか、
駆け引きリーマンでいたいかの違いである。

職を失ってもBプランがある駆け引きリーマンは、
上司が嫌な顔をしようが正しいと思うことをきちんと提言する。
駆け引きリーマンはモテリーマンであり、
モテリーマンが増えれば世の中はもっと豊かになるだろう。

ミスターセンクスは常にモテたいので、
モテリーマンの道を突き進むつもりなのである。

しかしどうであろう。
リソースを分散させることで様々なメリットがあるわけなのだが、
リソースを1点にがっつり集中させることでメリットもあるはずなのである。
恋愛でもビジネスでも、間違いなくメリットはある。

言うなれば深さという言葉で表現できるのだろうか。
それとも恋と愛の違いというべきか。
生きていく中で言えば、掘らなくてはいけないものもある。
理由はわからないが、それだけは事実なのである。

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