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砂時計

「幸せになって欲しい」


あなたが最後に言ったその一言に

私の胸は凍った。完全に。


そして分かった。


あなたの中に私の居場所は

もう、どこにもない

ということ。


砂時計から砂が

溢れ落ちていくように


少しずつ

でも、確実に

消えていた。


砂時計は終わった。


心のどこかで期待していた

「もしかして」も

一緒に溢れ落ちた。

あなたに

幸せにして欲しかった。


あなたと

幸せになりたかった。








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