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お気に入りのスキー場がニンジャに占拠されていた!

スキーがみんな好きだったのも今は昔。スキー・スノボー人口はかつての1/3に落ち込み、スキー場は今苦境に立たされている。さらに重なるコロナショック。この状況を救わんとやつが立ち上がった。ジャパニーズヒーロー、ニンジャだ!


好きなスキー場がニンジャ一色になってた。えっと、どういうこと?


スキー場の思い出

小さいころから2018年まで、毎年家族で同じスキー場に行っていた。長野の菅平のお隣にある小さなスキー場、「峰の原高原スキー場」だ。学生というよりも家族連れが集まるのどかなレストラン。リフト三本とひかえめな広さ。そして優しく親切なペンションのおばちゃん。

たくさんの思い出ができた。車の冷却水のタンクに穴が開いていて、仕方なく水を足しながら向かったこと。ペンションではじめてセロリを食べたこと。ペンションのマンガが楽しみで深夜まで読みふけったこと。2011年に予約したら地震で行けなくなったこと。翌年行って変わらない様子にほっとしたこと。買ったばかりミラーレス一眼のカメラを持って撮りながら滑ったこと。


ニンジャ

さて、本題に入ろう。ひさしぶりにHPを見たら、大幅リニューアルしてスキー場の名前も変わっていた。その名も……!

「ドーモ。ミナ=サン。リワイルド ニンジャ スノーハイランドです」

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アイエエエ!? ニンジャ!? ニンジャナンデ!?

平和そのものだったゲレンデはニンジャに占拠されていた!

ニンジャスノーパーク

リフトの「スカーレットライン」は「NINJAリフト」に、「ちびっこゲレンデ」は「NINJAチャレンジ」に。見事な変化(へんげ)の術だ。


変わり身の理由

さて、あざやかな変わり身とそのぶれないコンセプトには拍手を送りたい。が、なぜこんな鮮やかな方針転換になったんだ!? 調べていて見えてきたのは経営の厳しさだった。

のどかな雰囲気の峰の原高原スキー場。しかたないことだが、もうかってはいなかったのだろう。2018年の夏、経営会社が変わった。峰の原はスノーボードに力を入れた施設に生まれ変わった。

峰の原スキー場のHPも英語となり、インバウンド需要に合わせたものになった。しかし長続きせず。経営は別母体に移った。

そこで、新経営陣が打ち出したのが「ニンジャになれるスキー場」だ! 先ほどの鳥観図(マップ)をよく見ると忍術が書いてある。これが全部アクティビティになっているようだ。

・火の玉変身の術:バギーバンジー(横向きのバンジー)
・空中浮遊の術(ハーネス付きのジャンプ台)
・ハイジもビックリの術(ロングブランコ)
・氷壁氷遁の術(アイスクライミング)

これ以外にもニンジャをテーマにした食べ物やイルミネーションショーなど盛りだくさん。あれ? ただの色物かと思ってたけどだんだん楽しそうに見えてきた。なんか行きたくなってきたぞ。


気になってきた

最初にこのコンセプトを見たとき、今までとのギャップがあまりに大きすぎて乾いた笑いが出てしまった。でもよく見てみると楽しそうだし、何よりずっと楽しんでいたスキー場が消えなくてすむのはうれしいことだ。パワーアップした姿を見たくなってきた。

コロナがひと段落したらまた家族で行こうかな。それまでにニンジャ頭巾のかぶり方を練習しておきます。

がんばれ、リワイルド ニンジャ スノーハイランド!

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