有事なのに政局や人事にかまけている人たち (96/365)
世の中、政策よりも政局のニュースやゴシップが大好きですよね。あれなぜなんでしょうか?不祥事、更迭、次期総裁、派閥の領袖、そういうの本当に大好物ですよね。
産業界でも、不祥事、更迭、次期社長、派閥の領袖、構造はまったく同じです。本当に大事なのは、政策、戦略なのに、あきらかに興味の度合いは、
政策<<政局
戦略<<人事
となっていますね。ある企業幹部の方は、臆面もなく
「俺は社内政治に関係すること以外興味がない」
と言い放ったのだそうです。すごい人も居たものです。
省庁で働く官僚の方には申し訳ありませんが、「官僚的」という言葉がありますね。
「官僚的」な組織、政局や人事だけで物事が動く組織、それは平時の組織なんだろうなと思います。なぜなら、戦国の世であれば、外敵と如何に戦うかに集中せざるを得ず、自然な成り行きとして、
政局<<政策
人事<<戦略
となるからです。そして、
平時のリーダ、と
有事のリーダ、は
求められる資質がまったく異なります。
戦略武将で例えれば、
平時のリーダーの代表格は、徳川家康
有事のリーダーの代表格は、織田信長
となるでしょうか。有事のリーダーは、外向きです。合従連衡して必要とあらば徹底して戦う。戦略と胆力が必要です。
現代社会は平時でしょうか? 否
では、有事のリーダが立っているでしょうか? 否
いまは、政局や人事にかまけている暇はありません。有事であることを組織も構成員も自覚してモードチェンジする必要があると思います。
戦略・政策は、リーダの仕事
人事・政局は、マネージャの仕事
と言えるかもしれません。ザッカーバーグも、
「マネージャーがマネージャーを管理するだけという構造が理想的だとは思わない」
と言っています。
シリコンバレーはいま有事なのです。産業構造が大きく変わろうとしています。シリコンバレーの強さは、先端技術ではありません。挑戦の気質と新陳代謝なのです。
ひるがえって日本はどうでしょうか。客観的に見て、有事に違いありません。政局や人事にかまっている暇はないはずです。
勝つための政策が打ち出されているのでしょうか?勝つための戦略に沿った人事なのでしょうか?権力や補助金の取り合いに陥ってないでしょうか?
最近のニュースを見ると、深く考え込んでしまいます。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?