地方移住で知った”ふるさと”の感覚
ふるさとはありますか?
東京生まれ東京育ちの私が持っていたコンプレックス。
それがふるさとがないこと。
大学へ進学してできた地方出身の友人は長期休暇になると実家に帰っていく。
私はそれがうらやましかった。
彼らは世界を2つ持っているように思えた。
淡路島に移住した私は、地方の温かい文化を楽しんでいる。
ホームレスの後、借りられた古民家は2階建てで庭が広くいい雰囲気だったが風呂がなかった。(笑)
しかし、毎日スーパー銭湯に行くほどお金に余裕はなかった。
そんな時助けてくれたのが自分の祖母と年齢の近いお姉さまたち。
いつでもおいでと、希望の時間にお湯を沸かして待っていてくれた。
その後コタツでミカンを食べながらおしゃべりをした。
実のおばあちゃんと過ごしているようだった。
東京では関わる機会のなかった年代の人と多くかかわるようになった。
それは高齢の方だけではなく、子どももそうだ。
子どもとかかわる機会も格段に増えた。
しかし初めはどう接していいのか戸惑った。(笑)
経験があまりになかったからだ。これも将来へ向けたいい勉強だ。
淡路島に移住してから新しい経験の連続だ。
隣りにだれが住んでいるのかもわからない東京の暮らしとは正反対だ。
そして、少しずつ大切な人が増えていく。
そうやって地域への『愛着』は生まれるのだろう。
淡路島は私のふるさとになった。
そしていいことは他にも。
それは、出身地である八王子(東京都)のことも好きになったのだ。
いつも帰省する日を決めるとわくわくしてくる。
今まで当たり前だった場所がふるさとと感じられるようになった。
地方移住をしてみて知った驚くべき発見だった。
地方移住が逃げという時代は終わったと思う。
前向きでチャレンジングでそして暖かい選択肢である地方移住。
その先で、決してお金で買えない価値があるもの、
新たなふるさとが見つかるかもしれない。
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