「できるようになるメカニズム」はすでに自分の中にある ー新しい環境で持っている力を発揮する秘訣ー
こんにちは。ホリスティックコーチの佐藤草(さとうそう)です。
オランダから、持っている力を発揮するためのヒントをお届けしています。
今日は「新しい環境で、早く持っている力を発揮できるようになる秘訣」をご紹介します。
<こんな方に>
・転職や就職などで4月から新しい職場で働き始める方
・オフィスワークがリモートワークに切り替わっている方
・転職者や新入社員を受け入れる、管理者や教育者の方
・働く環境が変わったクライアントの能力発揮を後押ししたいコーチの方
こんな人が書いています。
1. 「できるようになる」にはパターンがある
この記事を読んでくださっている方の中には、すでに新しい環境でのお仕事などが始まっていて、「上手くできない」ということにストレスを感じていらっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。
上手くできないことはもどかしいですよね。
もしもどかしいと感じているならば、大丈夫です。
あなたは上手くできるようになります。
上手くできる自分を知っているからもどかしいのです。
ではどうしたら上手くできるようになるのか。
既に持っている力が発揮されるようになるのか。
どうしたら「できない」が「できる」になるのか。
そのプロセスにはパターンがあります。
どんなパターンか。
それは一人一人違います。
一人一人違うので、私が「これが正解です」と教えることはできませんが、あなたが持っている「できるようになるパターン」を見つけてみましょう。
2. 「できるようになった」は既に何度も経験している
まずは STEP 1. 今あなたが「もっと上手くできるようになりたい」と思っていることはどんなことなのかをイメージしてみましょう。
おそらく次の2つのどちらかなのではないでしょうか。
A. これまでできなかったことを新しくできるようになりたい
B. これまでできたけれど環境が変わって上手くできなくなっていることをできるようになりたい
もしかするBは、「相手」や「課題の難易度」が変わっているかもしれません。
AであってもBであっても、基本的に次のステップは同じです。
STEP2.「これまでどうやってできるようになったのか」を思い出してみましょう。
Aの場合、できるようになりたいと思っていることについてはまだできるようになった経験はないはずです。しかしこれまで「できなかったことができるようになった」という経験はきっとたくさんあるのではないでしょうか。
小さい頃のこと、学生時代のこと、社会人になってからのこと。
自分がどうやって「新しく挑戦したことができるようになったか」を思い出してみてください。
B の場合も同様に、これまで同じような状況(環境や相手、課題が変わったとき)に、どうやってできるようになったのかを思い出してみてください。
「とにかく誰かの真似をした」という方もいるかもしれません。
「まずは量をこなした」という方もいるでしょう。
「焦らずにじっくりと咀嚼しながら自分のものにした」ということもあるでしょう。
「上手くできないこと」がどうしたらできるようになるのか。
人はそれぞれ自分なりのパターンを持っています。
これまでの経験を振り返ると一見、それぞれが全然違ったプロセスだったように思えることもあるかもしれませんが、そこには何らかの共通点があるはずです。
共通点は何だろう? どんな流れになっているかな?ということに焦点を当ててみましょう。
そして、STEP 3. これまでのパターンを今の状況に当てはめてみましょう。
自分の中で上手くいくパターン(メカニズム)を見つけ、それを再現すると上手くいくまでの時間が短くなります。
そうすると、あなたが新しい環境で本来やりたかったことにより多くの時間とエネルギーを使えることになります。
<「できるようになる」ための3つのステップ>
STEP 1. できるようになりたいことを明確にする
STEP 2. これまで「どうやってできるようになったか」を見つける
STEP 3. 今の状況に当てはめる
3. 知っているようで知らない「自分」のこと
「何だ簡単なことじゃないか」と思われた方もいるかもしれません。
そうなんです。
私たちは、「自分を上手くいかせる秘訣」をもう既に知っているんです。
しかし、普段「自分」と一体になっているとそれになかなか気づくことができません。
いつも「自分」と一体になっていると、本当は上手くいくことに時間がかかってしまったり、感情に振り回されたりしてしまいます。
たまには「自分」を客観的に見て、「どんなメカニズムになっているんだろう」と観察してみるといいかもしれません。
そして新しい環境の中で一生懸命がんばっている自分に「大丈夫だよ」と声をかけてあげてくださいね。
自分を見守ってくれている味方がいることが、何よりあなたの力になるはずです。
Illustrated by HISAKO ONO
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