喫茶と酒場あわいものや

日々の雑記とホロスコープから出た言葉 今まで書いていた雑記はこちらからhttp://a…

喫茶と酒場あわいものや

日々の雑記とホロスコープから出た言葉 今まで書いていた雑記はこちらからhttp://awaimonoya.jugem.jp/

マガジン

  • 毎日のように手紙は来るけれど #kurukeredo

    短歌、言葉、その周辺の仕事。興味のあることだけやって二十数年生活してきた歌人の、あやまちだらけの毎日を知ることで気持ちがきっと楽になります。正直さでは負ける気がしません。1日ずつのバラ売りも(たまに)しますが、まとめ売りのマガジンは毎日更新をめざしますので、30本とかで700円。更新できなかった日の翌日は、2本更新します。1日あたり24円。

最近の記事

元日

元日 洗濯物を干し終え 最寄りの駅まで行くと 既に待ち合わせ時間を10分過ぎていることに気づく Hに「時間間違えた これから乗ります すみません」と連絡して 結局待ち合わせの時間に20分ほど遅れて駅に着く Hは地下鉄の改札近くでATMを探しているところで 「ごめん 時間間違えてた」「そういう日ですよ 今日は」と言われ「そうなんかね」と返す Hと路線図を見ながら行ったことのない場所を探す「浦安?」「降りたことないな」「行ってみます?」「いいよ」改札を入り階段を降りホームへ出る「

    • 山と川

      飯塚バスセンターも通り 伊田で降りる 起きてから山に向かう 添田まで電車で行き そこからバスを二つ乗り継いで行く バスには両替機がないので「両替はできませんので着いたところの自販機で崩して払いよってください」と運転手さんのアナウンスがある 彦山駅でバスを乗り換え神宮下で降りる 一緒に降りた足が不自由そうな男性は杖を使いながらゆっくりと進んでいる 英彦山神宮の入口まで行くと 土産物屋のおじさんがお店から出てきて「これ持っていきよって」と杖を手渡される「あった方がええよ」と言われ

      • 清陽荘三号室

        家賃二万円雑費千円(水道費込)の張り紙を見て不動産屋に入る 部屋を見せてもらい引っ越しを決める 不動産屋のあるところからは長崎銀座の看板が見える 一駅分の距離なのでほとんどの荷物は自分で運ぶ 玄関入って右手に下駄箱 左手に一号室 廊下には共同の流し 突き当たりに共同のトイレ 二号室通りその隣の三号室 ドア開けると流しと一口コンロ 更にドアを開けると四畳半 押し入れに天袋もある 銭湯にはアパート出て右へ進む 徒歩30秒 引っ越した日 二号室の俊一さんと円さんに挨拶する 「夕飯ま

        • トラウマと悪意について

          Kさんという占い師の方からされた行為で長年抱え続けたものを書き記します。 トラウマになった占いイベント 2013年8月30日〜9月1日迄の三日間このイベントの主催者となるKさんのお誕生日会と占いイベントが高円寺で開催された。 自分は8月30日の初日にその主催者のKさんと二人で占いを行う予定になっていた。 トラウマとなった経緯 イベント前日にKさんから連絡があった。「あなたとは一緒にやりたくないので明日はひとりでやってください。私は体調不良にして休みますとすれば大丈夫なんで」

        マガジン

        • 毎日のように手紙は来るけれど #kurukeredo
          ¥700 / 月

        記事

          点在、点滅、

          「だるまさんと転んだ」 「と?」 「が?じゃないの?」 「じゃあ始めからやるよ」 「だるまさんが転んだ!」と絵描きのカワグチさんが言う 八百屋のタナカさんが止まりきれずに足が揺れる 「タナカさんアウト」 タナカさんはカワグチさんの後ろにつく 「だるまさんが転んだ!」 10人は点のように散らばって止まる 清掃バイトをしているヨウさんが 「離婚するのやめました!」と大声で言う 「なんでやめたの?」 「友達の誕生日に8月10日だったんだけど、その日誕生日を祝ってたら全ての出来事は祝

          思想よりも信仰か

          ただ考えていることの途中経過を出すのに小説というもので試すことはできないだろうか? 今まで見てきた人や物や事象やらが等しい距離で無数に点在して見えてきて、そこから聞こえてくる誰かが発した音や発しなかった音、自転車で通った道に立っていた高齢の女性や、山道で見かけた小学四年生くらいの女の子とお父さんが話している会話、木々の隙間から差し込む光、商店街の看板が視界から歩く度に消えていく画像、どこかでは微かに聞こえたかもしれない音、確かにそこに在ったものを書き留めることはできないだろう

          あわいものやとわたし16

          ここでは よくお酒をのむ あびるようにのんで そしてたくさんのコトバが ワタシの身体を通過していく ココで受け取ったコトバたちは ワタシのためでも誰かのためでもなく そのとき集ってくださる方々の自在性のなかで その人その人の想いにあった在り方で 醸成がなされていくようだ ここではいつも心地よく酔い とことん語りつくし 神縁深き方々とのくつろぎのなか このワタシでも "良き道具"としていただけることが かなえられている ここには 太古の社(ヤシロ)のような氣が満ちてい

          あわいものやとわたし16

          お役に立ちませんので失礼します

          最近になって思うことですが、人が人を見る時に利用価値があるかどうか?で見ている人が思っていたよりも多いということです。そうした見方が無意識にくっついて離れなくなっている。無意識なので悪意も執着もないままに無意識に人をジャッジする行動をしていたりするのかも?と考えました。 その背景にはそうせざるを得ない社会構造も関係していると思います。(女性に多く見られる傾向があります。生存戦略として受け継がれてきた部分もあると思っています) 記号として振る舞えている人の方が一定の安心を与える

          お役に立ちませんので失礼します

          その家の記憶

          今いるこの家の最寄り駅から 数駅先にあったその家は もう無い その家の隣にあった 鉄くず屋の焼却炉からは いつも灰色の煙が出ていた その鉄くず屋も もう無い もう一つ隣には ヨウコちゃんとケイコちゃんの 住んでいる家があった 家の前には犬小屋があって 盆栽がいくつも置かれていた ある時見晴らしのよいマンションへ 引っ越していった 家から海が見えるところまで 直ぐに行けたけど 今はもっと先まで 埋め立てられて 海は遠い 家の近くにあった 魚市場には 朝から人が多く出入りしていて

          あわいものやとわたし15

          永澤亜沙美です。 2019年の年末から2020年の節分くらいの期間であわいものやさんでカレンダーの展示をさせてもらいました。 店主のペコさんとは、アリタさん主催の星を巡る講座にてご一緒したご縁で、お店でお話しをしているうちにトントン拍子で展示の機会を設けていただき嬉しかったことを記憶しています。 現在わたしは沖縄に拠点を移しており、直接お店に伺うことはなかなか叶いませんが、ふとした時に夢のような、どこかノスタルジーな空気感を含むあわいものやのことが思い出されます。 ア

          あわいものやとわたし15

          あわいものやとわたし⑭

          あわいものやとわたし 年に一回くらいだけど、たまに顔を見せにいくと、ホッとする場所。 火星にある実家に帰るような。朝になると、実は幻だった?と思ったりもするけど、確かにある。私にとってはオアシスのような空間。 時には、よかったものは永遠によくあって欲しいという幻想から引き戻してくれる。 ホロスコープの勉強会は一回聞いた。勉強するのは私には難しく。しかし、ぺこさんの軽やかなお話はすごく面白い。心地よく耳に流れてくる言葉。 決まった星周りはあるけど、それだけではない『出会

          あわいものやとわたし⑭

          あわいものやとわたし⑬

          あわいものやとわたし あわいものやさんとの出会いは2020年の2月。 吉祥寺「musline」さんのお店の前で一人焼き菓子を販売していた時に声をかけて頂き、それから焼き菓子を取り扱って頂くことに。 なんとなく不穏な空気が漂い始めた頃のこと。 今年の6月ホロスコープセッションを受け、これまで感じてきた「なんとなく」「そういう物だから」がすっと腑に落ち、清々しい気持ちでお店を後にしました。 ステンドグラス、高い天井、白い壁、なんだか小さな教会のようなお店。 偶然だと思ってい

          あわいものやとわたし⑬

          あわいものやとわたし⑫

          あわいものやさんの光景 ◯ こまかい粒子が ぷつぷつ きらきら 時空がのびちぢみしている しゃぼん玉色のやわらかなシェルター🫧 いるひとによって いろが景色がかわる そのひとのあわいが あらわれるところ ◯ さっちゃん(ぺこさん)とのであいは 5年まえ 暮らしのいろいろ ていねいに、さんでの 「ちいさなお店のつくりかた」WSで。 そのとき、さっちゃんは、 ふしぎなながれで、すでに、現在のあわいものやさんである店舗をかりていて、 WSのみんなで、スケルトンのお店を

          あわいものやとわたし⑫

          あわいものやとわたし⑪

          「あわいものやとわたし」 わたしは「クイーンズホテル」です。 「クイーンズホテル」のオリジナル商品「猫雑巾」を最初に店に置いてくれたのは「あわいものや」さんです。 「あわいものや」の2階まで吹き抜けの壁一面に猫雑巾が並んだ時は、一匹一匹が活き活きとして嬉しかったです。 「あわいものや」は「クイーンズホテル」の里親です。 あの2階までの吹き抜けの壁を入口から見上げたり、2階から見下ろしたりして、 飲んだり食べたり、話したり聞いたり、考えたり、「あわいものや」さんは小さな宇宙

          あわいものやとわたし⑪

          あわいものやとわたし 途中の雑記

          5周年企画「あわいものやとわたし」更新中です。 メッセージを送ってくださる方との出会いのタイミングが全部違うのでそれぞれの印象の違いなども読んでいて面白いです。 昨日メッセージを送ってくれたジュンさん(中野トナカイでの占星術勉強仲間でした)がお店に立ち寄ってくれたので「新しき村なんて言ってた?覚えてないけど」と言ったらジュンさんは「それは覚えてるし 神妙な感じで言ってた」と言われへええとなったんですが、昔からお墨付きを得てるものだけを評価する傾向にある社会が嫌いだったと言いま

          あわいものやとわたし 途中の雑記

          あわいものやとわたし ⑩

          『新しき村~あわいものや』 ペコさんと知り合ったのは、もう十年近く前だったでしょうか。故まついなつきさん主 宰の「占いトナカイ」で開催されていた西洋占星術の講座(通称読み会)でご一緒した のが最初だったと思います。 いつかの講座で将来の夢について聞かれたペコさんが「『新しき村』を作りたい」と、 話されていたのを覚えています。夢を語る人は多いですが、実現させる人は少ない。そ んな中で、ペコさんは本当に実現させました、それもたった一人で。そして今の今まで 、カウンターを一人で

          あわいものやとわたし ⑩