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デンマークの気候パレードに潜入した話

気候パレード


デンマークの首都コペンハーゲンで行われた気候パレード(Climate March)に潜入してきました。
デンマークでは11月1日に国政選挙が行われるので、それにそなえて「私たちは気候変動に関心持ってるよ!見逃さないでね政治家たち!!!」ということをアピールするため、赤ちゃんからお年寄りまで大勢の人が集まり、ビッグなパレードを行なっていました。

同じ学校の日本人3人で行って、参加してる現地の人に話を聞いてみよう!ということになり。

高校生くらいの子に話を聞くと、政治について考えることは当たり前で、「こういうパレードに参加するのは抵抗ないの?」って聞いたら「全くない(というかそんなこと聞く必要ある?ってくらい)」と言ってたし、マーチのボランティアも若者が多く、政治参加が当たり前なんだなって実感しました。
あととにかくみんな楽しそうで、音楽ガンガンにかけてとんではねて歩いてました…!素敵…✨

橋にはパレードの行列が…!


原発


あと、たまたま話聞いた人が原発推進派の家族で、原発推進派をアピールするようなシンボルのプラカード、バッチをもっていました。
彼らによるとデンマークではいま原発推進論が進んでるらしい(らしい)。
いずれにせよ、気候マーチに参加してる理由は気候変動を止めたいから。そのプロセスとして原発に賛成する人と反対する人がいるということを彼らは理解していて、反対の人とも目標が一緒だねってことで写真を一緒にとったりしたらしいです。

日本人の友達3人で行ったから、インタビュー後3人で「原発どう思う?」って話に。

私は九州に住んでいたので、全く震災や原発のことについて考える機会がなかったのですが、去年の夏に福島に足を運び、福島の原発がどういう状況になっているか、東日本大震災はどのようなものだったのかを見てきました。
(その時の記事はこちら↓)

その甲斐があったのか、今回友達と話したときは自分の考えを友達に共有できました。3人とも日本の大学に通う大学生。自分自身の考えとか情報をシェアして、お互いに知らないことを補いながら、問題の神髄はなんなのか・・・みたいな話までしました。我ながら、ここまで真面目に日本の問題について学生同士で話すことなかったなっていうくらい、深く話しました。
トイレ我慢して凍えながら。

「議論」する


ホイスコーレに来てから、議論するときに何も躊躇せずに思ったことを素直に言えるようになった気がします。
27か国の人たちと暮らしてるので日々いろんな考えに触れてますが、わりと多くの人が思ったことをポンポン言います。どんなに小さなことでも質問するし、先生もそれを当たり前に受け入れます。その「なんでも言っていいし受け入れてくれる自由」があるからこそ、議論も素直にできる。というか「議論」っていう堅苦しい言葉を使わなくていいくらい、気軽に思ったことを言います。トピックがどんなにビッグな世界の話でも。

今までは、たとえば「原発についてどう思う?」って言われたら「問題が大きすぎる!わかるわけない!無理!」って思考停止してました。
だけど、どんな小さな身近な情報、どんな小さな感じたことでもいいから(もちろん「わからない」でも全くOK)シェアしていくと、大きな問題だったのがするすると手の届く範囲に近づいてくる感覚になり、こんな自分でも考えられるんだって嬉しくなりました。


この一連の気候マーチで、いろんなことに気づかされました。

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