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【絵本】子どもだけでなく、子育てに悩む親も救ってくれる絵本

かいじゅう達シリーズに新しい作品が登場しました!

感情について分かりやすく説明してくれていて、その感情をどうやってコントロールしたら良いのかを、可愛らしいモンスター達を通じて教えてくれています。


2年前、幼稚園に怖くて不安で行きたがらなかった息子の心を少しでも元気にしてあげたいと思い、ネットで見つけて購入。

期待を裏切らない絵本でした。

怖さや不安を乗り越えるのって大人でも難しいし、時には負けてしまうこともあります。

でも、その沢山の恐怖を可愛らしいモンスターとして描いている事で、客観的に自分が恐怖に感じている事を、認識できます。

息子と2人で、自分達が怖いと思っている物事を、指差しながら選ぶ楽しさも読み応えの1つかと思います。

怖いことモンスター


今回の怒りをテーマにした新作は、些細なことで怒りを爆発させてしまう息子そっくりなかいじゅうが主人公で、とても共感が持てます。

ゲームで負けてしまった時や、お友達と遊んでいて自分の思い通りにならなかった時、怒りを爆発させる以外に対処方法がある事を、先ずは知って欲しいです。

息子は自分でも怒りをコントロールしたいと思っています。

直ぐに怒ってしまうんだよな、、、そう、反省している時もあります。

何でもかんでも、思い通りにしたいと思うのは、親の私も同じです。

でも、そうならない事も知っているし、そうならなかった時に怒る以外の対処法も知っています。

自分の思う通りにしたい!誰かに笑われたり、注意されたりしたくない!
そんな思いの強い息子には、この本が役に立ってくれると思います。

今回も様々な、怒りモンスターが登場しています。

怒りモンスター

息子が帰って来たら、2人でじっくり選んでみたいと思います。

感情のコントロールは、人間である以上ずーーーと付いて回ります。

この地球上にたった一人の人間だったならば、もしかすると怒りは少しだけかもしれません。

でも、誰もいないって事はその怒りは全て自分に向けられる物であり、逃げることもやり過ごす事も出来ません。

誰かが怒りの受け皿になってくれる事もありません。

小さな子どもには、怒りの受け皿みたいな物が必要なのだろうなと思います。

強烈な怒りを持つ子どもには、とても大きく深い受け皿が必要で、その受け皿としての役割が、甘えられる存在の母親の私なのだろうと思います。

怒りを否定せず、認めて受け入れて対応する。

恐怖や不安には、強く頑丈な盾になる様な勇気が必要で、怒りには冷たい水や氷ではなく、心地よく、ふわふわした毛布の様な温もりが必要なのだと思いました。

本のラストに、児童精神科医の岡田俊先生からメッセージが書かれているのですが、とても心に響きます。

大人の方へ〜と向けたメッセージには、優しい言葉が溢れていて、思わず涙が出てきてしまいます。

子どもを持つ親の気持ちを解ろうとしてくれる人がいることで、親の怒りは静まり、穏やかな気持ちで子育てに励もうとする意欲が湧いてくる事を体感しました。

新井洋行さんが描くモンスターのタッチも可愛らしくて素敵なので、「あけて、あけてえほん」シリーズ等、他の作品も手にとってみたいです。

この絵本は、息子にも私にもピッタリで永久保存版となることでしょう。




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