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ギャンブルから見えてくる世界

日本で一番の賭博市場、それが野球。嘘、嘘。んなわきゃない。

以前、よく通っていたバーの店主が野球大好き人間だった。ところがよく聞いてみると静岡出身。静岡と言えばサッカー大国。静岡出身で野球といえばピエール瀧氏しか思いつかないのだが、ピエール瀧氏は野球だけでなくサッカーやら何やら、スポーツ全般に明るい。
その店主は静岡出身なのにスポーツどころかサッカーのサの字も知らない。と思っていたら、あるサッカーワールドカップが行われたとき、どのチームが優勝するかを賭けていた。よくよく聞いてみると、野球など好きでも何でもなく、野球賭博が好きだったのである。
それからと言うもの私は、やたらとプロ野球が好きだったり無意味に高校野球の話をしたりする人は、「違法なことしてんだな」と思っている。
まあ私の場合、今までぜーんぶ見た野球を足しても、まだ7回裏ぐらいしか行っていないけど。でもゲームを通じてルールを知っているし、面白さもしっている。野球が面白いのか、野球ゲームが面白いのかは分からないけど。

さてさて、野球賭博にはハンデ師がいるのは有名な話だが、とにかくチームの強弱から先発投手から何から何まで見積もって、「3対0からスタート」的なことをやるのだとか。元プロ野球選手のハンデ師もいるらしい。数人の名前を挙げられるけど、やめとく。
で、賭ける方は各スポーツ新聞・雑誌を読み込む。彼らに一番読まれているのが『ベースボールマガジン』と『週刊ベースボール』とのこと。よく読むと、野球賭博をする人向けに書かれているのではないかと思うような記事さえあるとかないとか。読んだことないから知らんけど。さしずめ、競馬新聞のような立ち位置なんだろう。読んだことないから知らんけど。

最近、野球と相撲の人気がかつてほどではないと聞く。Jリーグ発足を皮切りに様々なスポーツがプロ化した上、娯楽が多様化したかららしい。
私は異論を唱えたい。暴対法施行から野球と相撲は人気を失ったのだ。野球賭博、相撲賭博がやりずらくなったから、人気が低迷したのだ。
 
私の説はともかくとして、「マー君神の子不思議な子」でお馴染みの田中将大投手。彼は日本プロ野球を離れる前年、無敗だった。無敗のままメジャーリーグに行ったのだ。
ところがであーる。くだんのバーの店主によると、「野球賭博の世界では、マー君はとにかく負けまくっていた」のだとか。なぜならそこにはハンデ師が介在しているから。
野球ひとつとってみても色々な世界があるとうかがえる。
 
ことほど左様に、世界は広い。いや、多元的だ。
今、目の前に見えている世界が世界だと思わない方がいい。だから思い詰めている人がいたら、この駄文を思い出して、世界は広いし多元的でだと思って頂きたい。
って、思うかい! 何だこの結びは!

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