20210803

久しぶりに残業をした。
最近はあまりにも仕事が忙しく、毎日がぎりぎりの日々だ。何とかいつもはその日中に終わらさなくてはいけない業務だけは消化してきたが、それもとうとう難しくなってきた。

事務所には誰もいない。
ただそこには只管にパソコンを叩いている俺がいる。残業なんてものは勿論好きなわけもないが、俺はこの1人の空間というのが好きだ。

普段は縛られながら働かされている息苦しい職場、だが今は誰もおらず指摘もされず、俺を縛るものは何も無い。(実際には仕事に縛られてはいるが) 普段と比べ、精神的な負荷がないため、開放感を感じることが出来る。

日常の中の非日常、言うなればそういうのが適切やもしれん。

とは言え、仕事をやらねばまた明日に響いてしまう。だから何やかんや業務を進めてゆく。

あまりにも業務の負荷が大きい時、俺はニヤつく癖がある。もうどうなったっていい、死ぬまでやりまくってやるというような開き直りや逆境ゆえにこの量を捌き切れば俺は素晴らしい人間になれる筈という謎の思い込みがそういった表情を生み出している気がする。いってしまえば、死ぬまでやるは自傷行為だし、捌き切れば俺は成長するというのも言うなれば自分を追い込んでいる。正直、危険な状態だと自分でも思っている。

普段感情を感じない人間が、追い詰められたり、自分が傷ついた時だけニヤつき、笑う。これはもう感情がバグっているとしか言えない。

そう言えば昔、親父が言ってたな。辛いときこそわらえって。笑わないと打たれるから、辛いことがあっても笑うように努めていた。無理矢理笑いすぎたからだろうか、いつからかどういう時に笑えばいいのか、またいつ悲しめばいいのかも分からなくなっちまったんよな。

婆ちゃんが死んだ時さえ涙を流せなかった。俺はやっぱりイカれてるんだよな、本当に。

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