見出し画像

シドニーの語学学校に3ヶ月間通った感想と受けて良かったコース

前回の記事で、現地語学学校に通う期間を3ヶ月にした理由について書きました。

今回の記事は、

  • 実際に語学学校に3ヶ月通ってみて感じたこと

  • ぼくがシドニーで実際に通った語学学校について

書きました。

ABILITY English

ぼくはオーストラリアのシドニーにある語学学校に3ヶ月間通いました。 申し込みは週単位なので計12週間です。 2014年4月中旬〜7月中旬まで通いました。

シドニーは、ちょうど秋から冬に向かう時期(8月が1番寒い!)だったので朝晩は結構寒かったです。

通った語学学校は『ABILITY English』(以下、ABILITY)という学校で、シドニーのセントラル駅から歩いて5分の場所にある学校です。  


※ABILTY Englishはコロナ禍の経営不況で閉鎖されてしまい、この記事を書いている2024年現在は存在していません。残念です。

という訳でこの記事は、「語学学校ってどんな感じなんだろう?」というイメージを持つ為の参考情報として、活用ください。


自己紹介

1989年愛知県生まれ。24歳の時に「一生に1回は海外で暮らしてみたい!」と一念発起し公務員保育士を辞めてワーキングホリデーでオーストラリアへ渡る。

最初は道も尋ねられないほどの低い英語力だったが現地語学学校やファームジョブを通して英語力を鍛え、ワーホリ2年目にはシドニーのローカル保育園で働くまでに成長。

また渡豪時は資金も十分に無かったが、ローカルカフェやファームでの仕事を通して7ヶ月で3万ドル(当時レートで約280万円)を稼ぎ1年目で黒字ワーホリを達成。

その後、ワーホリ中に出会った看護師の日本人女性と2019年に結婚。世界一周ハネムーンを実現させ、夫婦で35カ国を巡る。2022年に子どもが生まれ、現在は福岡県で暮らしながらワーホリ&留学情報を発信している。



教室・ラウンジ


ABILITYはぼくが通っていた当時、建物内を改装してまだ数ヶ月しか経っておらず、壁や床がすごくきれいでした。

各部屋の壁も青や緑になっていて、ポップな色合いになっています。

学校を決める際の見学の時に、他の語学学校は壁や床が灰色やくすんだ白っぽくて地味な印象を受けましたが、ABILITYは教室やラウンジがすごく明るい印象を受けました。 そういった点も、ABILITYを選んだ理由の一つです。


ラウンジでは、昼時になるとABILITYの生徒が集まり、会話をしながらランチを楽しんでいました。

他の語学学校ではどうかわかりませんが、ABILITYでは、入学時に黄色いプラスチック製のカップがもらえます。

そして、ラウンジにはホットウォーターサーバーと紅茶パックとインスタントコーヒーが置いてあり、学生はいつでも利用できます。 授業中、眠くなってきた時に濃いめのコーヒーを作ってよく眠気と闘いました(笑)

また、ラウンジには電子レンジも数台(たしか5台ほど)置いてあり、自由に利用できました。ランチタイムは大混雑で、それぞれの電子レンジに列ができます。

在学中はそのレンジの待ち時間すらも近くにいる人に話しかけて英語で会話ができるので意外と楽しかったですね。  

授業・コース

ぼくは最初、ABILITYの一般英語コースを計12週間申し込みました。

ただ実際は、途中でコースを変更し、7週間を一般英語コース、5週間を発音矯正コースで過ごすことになりました。

一般英語コースには

  • Elementary(初級)

  • Pre-Intermediate(初級の上)

  • Intermediate(中級)

  • Upper-Intermediate(中級より上)

  • Advance(上級)

 というクラス分けがあり、入学時の簡単な面接で決定されます。

ぼくはPre-Intermidiateレベルからのスタートでした。 

1クラスは10〜14人くらいで、毎週生徒が数人入れ替わります。(学校の申し込みが週単位のため、毎週誰かしらが入学し、誰かしらが修了するイメージ)

Elementary(初級)からIntermmediate(中級)クラスくらいまでは日本人が多くいました。

それ以上のクラスには日本人は少なく、ヨーロピアンが多い印象でした。

やっぱり日本人は世界的にみても英語が苦手なんだと感じました。

  授業は1日3コマでした。

午前中に2コマ、午後に1コマで、一コマの授業は90分くらいだったと思います。

生徒・国籍

ABILITYは生徒の国籍が豊かでした。地域でいうとヨーロッパ、中東、アジア、南米の人が多くいました。

日本人も多く、当時は生徒全体の3割くらいが日本人とのことでした。

ABILITYにはイングリッシュポリシー(「学校にいる間は母国語じゃなくて英語を話しましょう」というルール)があり、クラスメイトと話す時はなるべく英語を使います。

日本人だけの時は日本語で話すことも多かったですが、、、。

語学学校に通うメリットの1つとして、「いろいろな国の人と友だちになれる」ことがあります。

クラスが同じであれば、英語のレベルも同じくらいなので、お互いに身振り手振りも含めながら英語でコミュニケーションをとっていると心の距離も縮まります。

そういった友だちと、授業後にご飯を食べに行ったり、休日に出掛けたりすることで英語の力もつき、相手の国の文化や考え方を知ることができるのですごく楽しい時間と出会いでした。

最初は学校に行かないと意外と外国人の友達が作れないという悩みを後からたくさんの日本人から聞いたので、1ヶ月でも2ヶ月でも、語学学校に通うことはすごくオススメです。

ABILITYの良かったところ

ぼくがABILITYに通って良かったなと思うところ、それは発音矯正コース(Pronunciation class)に参加できたことです。

発音矯正コースとは、ざっくりいうと、「とにかくたくさん口を動かし、声を出し続けて正しい英語の発音を身につけるクラス」です。

ぼくはオーストラリアに行く前、というより、その発音矯正コースで知るまで英語の発音がめちゃくちゃで、例えば、「日本語に無くて英語にはある音(「r」や「si」)」の存在すら知りませんでした。

最初、発音矯正の先生に「L」と「R」は音が違うんだよと言われても、よく意味がわからなかったのです。笑

先生がぼくの目の前で交互に「L」「R」を言ってくれてるのに、10回くらい連続で聞いてても違いが全くわかりませんでした>_<

ぼくは「L」と「R」の音が違うことに驚き、先生は目の前で10回以上繰り返しているのに全く理解しないぼくを見て驚いていました。

それくらい英語ができなかったんです。

発音矯正コースはめちゃくちゃ発音が良くなる

しかし、発音矯正コースでは専門の資格を持った先生が、発音の細かい部分について、学校の歯磨き指導で使うような口の模型や舌を使って、しかも生徒の母国語を考慮して丁寧に教えてくれます。

さらに先生はそれぞれの国の言語ごとの特徴を把握していて、韓国語は「pho(フォ)」の音が無くて「po(ポ)」になるから「iPhone」が「アイポン」になるんだ、とか、日本語は「si」と「shi」を分けないけど英語では分かれているからしっかり練習した方がいいと、母国語別の苦手な発音や意識した方がいい発音の特徴を丁寧に教えてくれました。

そのほかにも、英文をIPAという発音記号で記して音読してみたり、リンキング(一つの一つの単語が会話になるとつながること)を意識しながら映画の一場面のリスニングをしてそれを発音記号で表してみたりといったことをしました。


リンキングというのは例えば「 I like it a lot.」という英文があった時に、ジャパニーズイングリッシュだと「アイ ライク イット ア ロット」と読みますが、ネイティヴの人は「アイライキッタロット」と発音します。

発音記号で書くと以下のようになるのですが、これが読めるようになると発音はもとより英語力が格段に向上します。


こうやって単語をつなげて話すことをリンキングと言います。

 



英語に興味があって、日本である程度勉強をしている人なら知ってて当たり前なのかもしれませんが、ぼくにはこの発音矯正コースで得た知識がすごく新鮮で、その後チャイルドケアセンターで働いていた時もとても役立ちました。  

ちなみに、ぼくが苦手だったのは「LとR」「siとshi」「th」「BとV」「PhやF」です。ほとんどの日本人が苦手とい言われている定番の発音です。

「R」や「si」など、日本語にない音を発音したり、聞き取ることは今でも苦手ですね。  

語学学校を決まる際にいくつか学校見学に行きましたが、ぼくがABILITYを選んだのはこの発音矯正コースがあることを知って魅力を感じたというのが1番の理由です。

そして、実際通ってみてぼくの選択は大正解でした!

文法を中心に勉強す一般英語コースでは得られない知識や技術をたくさん学ぶことができました。

語学学校のあと、ぼくはいくつかのローカルジョブをしましたが、この時に発音矯正コースを受けていなかったら、ローカルジョブの仕事はできていないだろうと思います。それくらい価値のあるコースでした。  

語学学校に3ヶ月間通った感想

発音矯正コースのクラスメイト(最後列中央が私)

さて、まとめになりますが、ぼくはワーホリで語学学校に3ヶ月通いました。 そして、コースを終えた瞬間、自分がどう感じたかというと、「3ヶ月間通って良かったな」と思いました、心から。

「本当に良い学びになった」と。 

1ヶ月や2ヶ月では短すぎたと思います。逆に、4ヶ月(ワーホリビザで通える最大期間)では長すぎたかもしれないとも感じています。(12ヶ月のうち4ヶ月学校に通うと残りのワーホリ期間が8ヶ月しかないので、意外と短い)

人それぞれ目的やそもそもの英語力によって望ましい期間は違うので、最終的にはあなたの判断が1番正しいです。ぼくの場合は3ヶ月がちょうど良かった、ということになります。

しかしその後に、厳しい現実も知りました。

語学学校のあとでローカルのカフェやファームでオーストラリア人と一緒に働いたのですが、その時になって感じたことが、 「学校の先生はめちゃくちゃゆっくりと、分かりやすい単語を使って話をしてくれていたんだな」ということです。

そして、「実際の会話と学校の授業では英語のやりとりのペースが全然違う」ということ。

実際の生活や仕事で使う英語は、学校で勉強する英語とはずいぶん違うということを実感しました。  

語学学校に2ヶ月〜3ヶ月くらい通うと、先生の言っていることがなんとなくわかるようになってきて、ぼく自身も

「お、最近ちょっと英語聞けるようになってきたな」「こりゃ英語伸びてるな」なんて思ったりするのですが、   実際リアルな現場でネイティブスピーカーたちと働いてみたら、「なんのこっちゃまったく聞き取れんやん」でした。

この「あぁ、語学学校の先生たちはものすごくゆっくりと丁寧な発音で話してくれてたんだな」という感覚を語学学校在学中に意識しているかどうかでかなり違いが出ると思います。

というわけで、この記事を読んだあなたは、ぼくのこの実体験から得た学びをぜひ活かしてください!

これからワーホリに行く予定、もしくは語学学校を考えてる方はぜひ、「語学学校でよき学びや友達を得たあと、ローカル環境で働く」ことを目指しながら学校に通って頂きたいです。

さいごに、
もしぼくが学校選びで悩んでいたあの時の自分にアドバイスできるのなら、次の2点を強く伝えると思います。

  • 語学学校の期間は10〜12週間くらいがいいよ

  • 発音矯正コースがあったら絶対に受けた方がいいよ

この2つです。


ぼくは、発音矯正コースを受けれたことや今でも連絡を取り合う友だちができたので3ヶ月間通ったことには満足していますが、これから語学学校に行くことを考えてる人と話す時には「2ヶ月くらいでいいんじゃないかな」って言うようにしてます。

英語ができれば人生が変わりますし、海外で暮らしてみたいという目標は叶います!

あなたのワーホリや留学が楽しく充実したものになりますように!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?