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そうだ 京都、行ってきた。①

京都に行ってきた。所用がある阿形(夫)と京都で合流しよう、という話が天から降ってきた。京都行きが決まってから、いまこうして振り返りながら、あのCMソングが頭の中で鳴りっぱなしで困る。


夜行バスで行く

日程は6月25日(金)、26日(土)、27日(日)の3日間。できるだけ安く行きたかったので、行きは夜行バスにした。調べると、6月は片道2000円台からの驚きの安さ。料金は、座席が4列か3列かで大きく変わってくるが、ここは贅沢に、3列独立シートで女性専用席のある6800円のチケットを購入した。

海老名サービスエリアで休憩

東京駅22時出発、京都駅八条口5時50分着。これまで仕事帰りに萩や近江八幡、上高地、阿形とも大阪に行くのに夜行バスを使ってきたが、だいたい寝て起きたら到着していた、というパターンだった。いつでもどこでも、心地よいバスの振動で眠りにつけた。

熟睡できず

ところが、今回は、個室のようにカーテンで完全に仕切られ、リクライニングに、レッグレストとフットレストがついて、いままでに乗ったバスでいちばん快適だったのに、いつものように眠れなかった。

久しぶりの京都行きに高揚したのかー。過去のバスの旅をいくつも思い返したりしていた。学生時代に丸2日がかりで乗った中国の西寧からラサまでのバス。仮眠した宿で「起床!」と、怒鳴られた大声はいまでも耳の奥にある。阿形とふたりで行ったフィリピンのエルニドまでは、ミニバンの天井に荷物をくくられ、途中、スコールにあい、ずぶ濡れになってしまったこともあった。天井といえば、阿形は、インドのバスで天井に座って移動したんだ、長渕剛の『とんぼ』を歌ったんだ、と話してくれたことがあったな。『とんぼ』は意外だったけど……

「まもなく京都」のアナウンス

過去の旅を振り返りながら、うつらうつらする。うつらうつらしながら、空が白むのを感じる。これも、夜行バスという長い時間をかけた移動のよさなのだとあらためて思った。(うん)


■「そうだ 京都、行ってきた。」シリーズのつづきはこちら:


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