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巨匠の頭の中がわかるようになる!?「アート思考」を体感して新たな視点を手に入れよう

2020年2月に発売され、16万部を突破したベストセラー『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』(末永幸歩著、ダイヤモンド社刊)を、この度audiobook.jpで初めてオーディオブック化しました🎉 

そして今回、本作のオーディオブック化が実現した経緯や、制作の過程、そして来たる2月21日(日)に開催予定のオンラインイベントに関して、関係者の4名に話を聞きました🎤

登場人物

飯泉👩‍🦰
『13歳からのアート思考』オーディオブック化を激推しした本人。アートに関しては昔から興味がありイベント運営等も経験があるものの、アートの楽しさを伝える難しさを感じていた。

伊崎👦🏻
オトバンク提携担当。前職は電力会社で石油や石炭の貿易に携わっていた。美術館の雰囲気が好きで時々鑑賞しに。
「先日も森美術館で村上隆さんの作品を見ましたが、『13歳からのアート思考』のおかげでその魅力がすごく良く分かりました」

井藤👩
オトバンクマーケティング担当。大の本好き。
「『ブルーピリオド』は勧められて読んだものの「アートはわからん…」と思っていたのが、『13歳からのアート思考』ですごくすっきりした感じがしました。」

羽賀👩‍🦱
オトバンクマーケティング担当(2020年新卒!)。歴史が好きで、美術史周りの勉強を趣味でかじったことも。特に仏教美術が好き。
「美術館には行きますが、図録が手に入れば満足。『13歳からのアート思考』を読んで、「アートを鑑賞する」の意味がようやく分かった気がします。」

『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』とは

――1月29日より、本作のオーディオブック版を配信開始しました。このオーディオブックはどんな作品なのでしょうか。

飯泉:自分なりのものの見方で世界を見つめ、新たな問いを生み出すというアート思考を解説した作品です。20世紀を代表するアート作品6つを取り上げて説明と質疑応答をしていく講義形式なのでわかりやすく、授業を受けている臨場感もあります。

――それは楽しそうですね。オーディオブックを聴いた感想はいかがですか。

井藤:私みたいにもともとアートがわからない人でも、この本を体感すると最後には巨匠の考えがちょっとわかるようになります。

――えっ、巨匠の考えがですか?それはすごい(笑)

井藤:講義を聴いて生徒がアート思考を身に付ける話と、アートの歴史を辿るということが二重構造になっているので、「巨匠はすごい」という話をしながら、いつのまにか自分もその巨匠の考えがわかるようになってくるんです。

飯泉:そうそう、巨匠の思考を辿れるんですよね。その流れの一端に自分もいるという感覚になる。ここが巨匠の思考の入り口なのか、と最後にわかってくる。最後の最後に「21世紀に追いついた!うわっ」ってなります(笑)

――とても臨場感が伝わりました。

なぜこの作品をオーディオブック化したかったのか

――本作のオーディオブック化にあたり、通常とは少し違った大変さもあったと聞いています。まずはなぜ、この本をオーディオブック化したいと考えたのですか。

飯泉:私はもともとアートが好きで、美術館に行って鑑賞するだけではなく、学生の頃にアートイベントのツアーガイドや、対話型鑑賞イベントを主催していました。

作品について解説したり、イベントで考えを深めようと試みてきたけれど、あまりしっくりこなくて。アートをどう見たらいいのか、というテーマに対する答えをずっと探していたようなところがありました。

ひとつひとつの作品に対する個別の解説で終わるのではなく、もっと他の見方はないか、アートはもう少し敷居が低くてもいいんじゃないか、もっと楽しめる見方があるんじゃないか、とずっと考えていたんです。

――アートの面白さをいろんな人に伝えたかったんですね。

飯泉:活動を通してアートを身近にするのは楽しかったし、機会を作ったり興味を持ってもらうことに貢献できているのかなとは思ったけれど、その場限りというか、その先がなかったんです。作品ごとのおもしろさというよりは、私自身が感じているアートに触れることそのものの面白さを伝えることができていないと思っていました。

そんなときにこの本を読んで、ずっと抱いていたモヤモヤに一貫した視点が入った感覚がありました。

点在していた個々の作品が有機的に繋がり、複数の作品を通してアートが何を乗り越えてきたのか、という視点で見られるようになった。この作品はどんな新しい見方を手に入れて、そして次の時代に何を残してどう塗り替えられていったのか。この視点が私にとってすごく新しく、おもしろかったんです。

――個別の画家や作品の知識がどうというよりは、より普遍的な視点ですね。

飯泉:「それまでの常識を乗り越える」ということを作品から読み解いていくおもしろさは、アートに興味があるかどうかに関係なく、人間の豊かさみたいなものだと思うんです。この作品が広まるといいなと率直に自分の体験から思ったし、十何万部もヒットしているというのも納得でした。

――飯泉さんはもともとアートに関心があり知識もあったということですが、読み手(聴き手)の興味関心の度合いによって受け取り方も変わってくるでしょうか。

飯泉:美術館や展示には行くけれど「ただ見るだけでいいのかな?」と、少しモヤモヤしている人にとっては特に発見があると思います。

羽賀:私は歴史が好きで、なかでも中国の仏教美術が一番好きなんですが、これまで美術史的な視点でしかアートを見てこなかったんです。それが今回『13歳からのアート思考』を読んで、まったく違う視点で現代アートを楽しむことができましたね。

ビジネスとアート思考の繋がり

――「アート思考」がビジネスに活きる、という観点からも本作は話題を呼んでいます。飯泉さんご自身はビジネスパーソンとしていかがですか。

飯泉:私はビジネスにおいて「発想の飛び」が重要だと考えています。
これまでやってきたことの延長線上ではなくジャンプするような発想ができると、今までと違うビジネス上の大きな成果を生んだり、シフトチェンジを起こせるということです。アート思考は、この「発想の飛び」を作るのに役立つと思います。

――もう少し詳しくいうと……?

飯泉:「発想の飛び」は遠いインプットからしか生まれません。直接的に問題解決できるような知識やスキルではなく、それ自体は何の役に立つかわからない経験や知見をストックしておくと、いつか何かの拍子に結びついてスパークする瞬間がある。そのために引き出しにしまっておくような感覚です。
この遠いインプットをする時のコツは、面白がること。役に立つ・立たないの基準ではなくそれそのものが楽しいと感じるとインプットを続けられますよね。この作品は、アートという一見ビジネスとは関係ないテーマについて楽しみながら考えを深めるやり方を案内してくれます。遠いインプットを手助けし、いつかの「発想の飛び」の土台になるのが、まさにアート思考だと思います。

どうしてもオーディオブックにしたかった理由

――今回、オーディオブック化に対する並々ならぬ熱意があったと伺いました。

飯泉:この作品は、読み飛ばせない方がいいなと思ったんです。一定のペースで、ある種読み方を強制されることが後々、この本をしっかり味わって「アート思考ってなんだろう」という考えを深める一つのいい作用になると感じました。講義形式で進むので、オーディオブックで「体感」する形が最適だと思いました。

井藤:私は実はアートが全くわからなくて、正直本を読んだときは気づかずに読み飛ばしていた箇所もあったことにあとから気が付きました。オーディオブック配信後に改めて聴いたらとてもわかりやすかった。実際に授業を受けている感じでとにかく全部通して聴くことになるので、より一層頭に入りました。

飯泉:図版もオーディオブックのアプリで見られるので、スマホ片手に聴いてもらうのが良いかなと思います。

井藤:本も手元に置いて、教科書を開きながら本当に授業を受けている感覚で聴くのも楽しいですよ。おすすめです。

創意工夫が必要だったオーディオブック化

――実際にオーディオブックを作るにあたって、なにが大変でしたか。

井藤:この本は、本文をそのまま音声化することができない作品だったんです。例えば「読んでください」を「聴いてください」に直したり、絵を見ながら読んでもらうことを想定した箇所も多くて、「聴くもの」としてすべて書き換える必要があり、台本確定までにかなり時間が必要でした。

――どれくらいですか。

井藤:3ヶ月くらいですかね……。

――通常は、本文がそのまま台本になるんですか。

井藤:そうですね。今回は台本を作るために制作の担当者がすべて読み直して、著者の末永さんと細かくやり取りをし、ご本人も台本制作にご協力くださいました。表現の書き換えだけでなく、実は耳で聴いた時によりよいものにするための微調整も行っています。例えば、授業を受ける生徒の台詞に補足が入ったりして、より聴いて楽しめるようになっています。

――アートが題材の本ということで、図版も大事ですよね。今回は絵画の利用許諾が必要だったということですが。

伊崎:特に海外の権利者様に許諾いただくのが大変でした。もちろんコミュニケーションは英語ですし、国内とは違う海外ならではのルールもあって。載せるサイズや、ちゃんと著作権が守られるのかとか、厳密な確認がありました。

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(オーディオブックと一緒に楽しめる図版の一部)

――絵は何枚くらい使っているんですか。

井藤:実際に入っているのは28枚。(著者さんが自分で書いたものや完全にパブリックドメインのものも含む)相手先で言うと国内も含めて8か所くらい。

あと国内・海外問わず大変だったのは、「そもそもオーディオブックとは何か」という説明が一から必要だったこと。まずはオーディオブックというものを理解してもらうところからでした。

――通常の音声化とは違う苦労がたくさんあったんですね。

井藤:許諾関係は大変だったけれど無事にいい形での音声化になったと思うので、是非、図版を見ながら聴いてほしいですね。

あと、内容は講義形式で進むのですが、授業を受けている生徒役には何人もの声優さんをキャスティングしています。人数が多いのでその分、制作も大変なんですが、「クラスメイトの意見を聴く」ようなイメージで、本当に授業を受けている感覚を味わえると思います。

光浦靖子さんと一緒にアート思考を体験できるオンラインイベントを開催

――今週の日曜(2月21日)には、アート思考を体験できる「はじめてのアート思考ナイト」というイベントがYouTubeLiveにて開催されます。どのような経緯で開催に至ったのでしょうか。

羽賀:作中に、エクササイズが登場します。実際に自分で手を動かしながら考えていく、というのがこの作品の大きな魅力だと感じました。そもそも「アート思考とは何なのか」をわかってもらうためにも体感してもらうのが一番わかりやすいと思い、イベントを開催することになりました。

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(絶賛準備中!👆は社員です)

――オアシズの光浦靖子さんが登壇されるということで、楽しみですね。イベントは具体的にどういういった内容になる予定ですか。

羽賀:実際にオーディオブックの一部を流し、光浦さんに授業を受けていただく形式で進行します。そのなかで絵を描いてもらったり作品を鑑賞してもらうのですが、同じ作品をいろいろな人がどう見るのか、というところがおもしろいので、是非皆さんからのコメントをたくさんいただきたいです。

――視聴者参加型なんですね。

羽賀:そうですね。生放送中に光浦さんにYouTubeのコメントを拾っていただく形になると思います。いろんなものの見方をみんなで楽しみたいですね。

イベントを体感してもらうと「アート思考」が何か理解できるようになるし、アートの楽しみ方もわかるようになると思います。美術館に行くのも、きっと今まで以上に楽しくなりますよ。

▼オアシズ・光浦靖子さんとアート思考を体験できるオンラインイベント「はじめてのアート思考ナイト」こちら!

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配信URL:https://youtu.be/qHv4mwo2LHc

・出演者:オアシズ 光浦靖子
・アーカイブ視聴:2021年3月21日 00:00まで可能

インタビュー:佐伯帆乃香(オトバンク広報)
編集:遠山エイコ

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