あつやん

ファンタジー・ロック音楽ユニット「Schellen(シェレン)」主宰。lotus le…

あつやん

ファンタジー・ロック音楽ユニット「Schellen(シェレン)」主宰。lotus leaf records代表。 音楽はライフワーク。趣味はバックギャモンと海外のボードゲーム。空手黒帯。 https://m.youtube.com/user/Schellen2008

最近の記事

おじいちゃんの事。

広島と長崎の平和記念日と15日の終戦記念日とで、テレビもYahooニュースもSNSも戦争の記録が沢山綴られ、忘れちゃいけないと思うから色々目を通していたんだけど、余りにも悲惨な話が多くて段々身体の具合が悪くなってしまって、途中で読むのをやめた。しまいには持病の不整脈が出ちゃったんだ。PTSDを患ったお年寄りの元軍人の話は読んでて辛かった。僕のおじいちゃん、つまり母親のお父さんも、今思えばPTSDだったんじゃないかな。当時はそんな言葉も概念も無かったからね。おじいちゃんが亡くな

    • 「一切の妥協無く」とは?

      音楽などを長くやっていると、よく人々の自身の作品について「一切の妥協無く」などという言葉や表現を聞く。 自分の作品はどうか。 経済的な妥協、時間的な妥協、精神的な妥協、技術的な妥協・・・。 際限無くお金や時間を掛けられる訳でも無く、精神が崩壊してしまうまで追い込める訳でも無く、如何なる発想も具現化出来る技術が有る訳でも無く。 ただ自分の中で設計したゴールに向かって可能な限り近付けて、自分自身で合格点を出し、あらゆる条件を鑑みて「これ以上は無理」と落とし所を付けたに過ぎない。

      • マックでもモスでもなく。

        ロッテリアが売却されるというニュースをこの頃チラホラ見掛ける。 子供の頃、地元のド田舎にロッテリアが出来た。「ファーストフード」なんて単語など無かった時代だ。クラスの子達が口々に「ロッテリアに行って来た」という話を自慢気にしていて羨ましかった。 父が道楽者で働かない代わりに病弱の母が働いていて貧乏だった我が家では普段我儘を言わない私が珍しく「ロッテリアに行きたい・・」と何度か口にした。 ある日母親が「兄ちゃんには内緒だよ?」と言って僕だけをロッテリアに連れて行ってくれた。 初

        • 人生を変えるほど衝撃を受けたアルバム。

          全治一ヶ月、相変わらずほぼ寝た切りな毎日でライヴもリハも出来ないので、今日は自分の人生を変えるほどの衝撃だったアルバムを時系列で3枚上げてみる。 ・「SOLID STATE SURVIVOR」/YMO それまで普通にテレビやFMラジオで掛かっているヒットソングを聴いていただけの中学1年生の時に聴いて、「み、未来の音楽だ・・。」と衝撃を受けた説明不要の1枚。陸上クラブ、野球部、空手道場と体育会系一筋だった私が突如キーボードや作曲や多重録音を始めたきっかけになったアルバム。

        おじいちゃんの事。

          毎日ふと思う事。

          昼夜問わず働いている方々のお陰でスイッチ押せばいつでも電気が点く。蛇口を捻れば水が出る。トイレを流せば後の事は汚水処理場の人達がやってくれる。小売店が有る事で地方の生産者に直接買い付けに行かなくても近所で買物出来る。お陰で僕らは安心して暮らせる。 今年も全ての頑張っている方々に感謝。

          毎日ふと思う事。

          おおたか静流さん。

          おおたか静流さんの訃報を聞いてからというもの、悲しくて毎日おおたか静流さんばかり大音量で聴いております。 特に90年代にkarak、zabadak、新居昭乃さん、遊佐三森さん、小川美潮さんらと並んでよく聴いた女性ヴォーカリストのひとりだ。 おおたかさんと言うとおそらく多くの方が「♪泣きな〜さ〜い〜、笑い〜なさ〜い」のヒット曲「花」のイメージが強いと思われますが、民謡の様な、童謡の様な、あるいは子守唄の様な唄い方だけでは無く、曲によって様々な声色を使って唄い分けます。とりわけ個

          おおたか静流さん。

          お父さん。

          実家から東京に戻って参りました。親父が天に召されました。95年の長き人生でした。 5歳で奉公に出て、17歳で戦争に行って、理容師としてお店を持って全国技能大会で3位になって、理容師やりながら草野球もやりながら静岡のクラブで専属バンドマンとしてギターを弾いていた。 お袋と結婚して、将棋が好きで、歳取ってからはアマチュアのカメラマンとして、地元の銀行やギャラリーで度々個展を開いたりしていた。 オラも子供の頃から将棋が好きで、中学で野球部入ってバンド組んでギターを弾いて曲を作ったり

          お父さん。

          夢か現実か確かめる方法。

          例えばだ、宝くじが7億円当選したとして(笑)、その場でそれが夢なのか現実なのか、確かめる方法が有ったら知りたいのです。昔恋人が亡くなった朝のその時間、目覚ましが鳴って飛び起きようとした瞬間に人生初めて金縛りに遭って、右腕をガッチリ掴まれたり、母親が明け方に亡くなって、亡骸と一緒に眠れずに横になっていた次の日、亡くなった同じ時間の明け方5時に母親の携帯から電話が掛かって来たり、音楽の相方が亡くなった日にも、曲を書いていたら何故か突然涙ばかりポロポロポロポロ出て来て、「あれ?なん

          夢か現実か確かめる方法。

          「トーベ」

          映画「トーベ」観て来ました。最終日滑り込み。 みんな大好きムーミンの作者トーベ・ヤンソンの若き日々を描いた作品です。ミニシアター物ですので万人向けで娯楽性の高い作品では無いと思いますが、創作家とは、かくも衝動的な生き物なのかと、私も創作家の端くれとして背筋が伸びる思いでした。 以前バックギャモン世界チャンピオンの望月氏が「上達したいから勉強しなきゃ」とか「習いに行かなきゃ」とか考える人より、衝動的に没頭して気付いたら何時間も経ってた、みたいな人が上達する、という様な事をおっし

          「トーベ」

          大切な日。

          先日は17年前に亡くなった相方の命日。 今年もケーキを2つ買って、彼女の大好きだった紅茶を丁寧に煎れてお茶会したよ。 毎年供養のつもりでやって来たけど、時々「ホントに供養になってるのかなぁ」とか、「実は自分が納得したくてやってるんじゃないか」とか自問自答しながら早17年。 ちゃんと届いているのかなぁ。何の返事も無いけれど。 そして今年も3月が近づいて来る。一週間のあいだに命日が三日も続くんだ。恋人だったり、親友だったり。しかも七夕に逝ったお袋と同じで皆自ら命を絶ってしまった。

          大切な日。

          「We Are The World」を聴いて。

          先日職場で20歳ぐらい年下の後輩に「We Are The Worldで歌ってる人達って、有名なの??」と聞かれ、全力でジェネレーション・ギャップを感じながら、まぁ私も出演者全員に詳しいわけでは無いのでサラッと説明しといたのだが、急に懐かしくなって帰宅後超〜〜久々に「We Are The World」の動画を観てみた。 改めて錚々たる出演者に感動しつつ、私個人的には「あぁ、ここにカレン・カーペンターが居たらなぁ・・」と思わずにはいられなかった。あと2年、この企画が早かったら、も

          「We Are The World」を聴いて。