名作ラジオCM_033
■松下電器産業/フロンティア740
絵画と星と名曲
男:生きた音とは何だろう 本当の音とは何だろう・・・・・
私たちがふだん耳で聞いている音以外に
あなたは こんな音を
心のどこかで聞いたことはないだろうか
たとえば すぐれた絵の前に立った時・・・・・・
M:(モネの絵から聞こえてくるもの) FI〜BG〜FO
水に映える光と影のたわむれ
プリズムをとおしてみた色彩の世界が
あなたにこんな音楽を聞かせる
クロード・モネの「睡蓮の池」
そしてたとえば 美しい童話のページを開いた時・・・・・・
SE:(星たちの笑い声 五億の鈴)FI〜BG〜FO
男の子:ぼくはあの星のなかの一つに住むんだ
その一つの星のなかで笑うんだ
だから君が夜空をながめたら
星がみんな笑ってるようにみえるだろう
男:サン・テグジェペリの「星の王子さま」からは
こんな美しい音が・・・・・
生きた音 本当の音とは
こんな音楽
そして
こんな音ではないだろうか・・・・・・・
M:(力強いもの)FI〜BG〜END
男:電子ピックアップとソリッドステートアンプの働きで
新しい音の世界をひらく
ナショナルステレオ フォロンティア740
あなた自身の生きた音
本当の音をさぐって下さい
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1969年 ACC年鑑 ラジオCM 16〜45秒 秀作賞
今回のラジオCMは実際の音声を発見しました。
しかし、よく残っていたということと、どうやって入手したのか気になります。
「音の良さ」を訴求するのは難しい。結局はそれぞれの環境、メディアで聞くわけで、その環境が劣悪な状態であれば、このステレオがどんなに素晴らしいものであっても劣悪なものとして捉える。
それを絵画や童話といった誰しもが美しい、素晴らしいと感じるものを使用し、そこからはこんな音楽が聞こえるのではないかという想像から訴求している見事なCMと思いました。
実際の音源を聞いてもやはりその点はうまく利用していると感心するばかりです。
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