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棟方志功オマージュ

みなさん、こんばんは。今日は私が最も影響されている板画家 棟方志功ついて書きつつ、自身についても書き示して行きたいと思う。私が説明をするまでもなく世界を代表する板画家、木を半分にした版画ではなく板の画と書いてハンガと読ませる芸術家棟方志功について。

私は棟方志功という人間とその人柄が生み出す芸術に惚れている。もう知ってから何年が経つだろうか。青森の棟方志功記念館にも足を運んだ。敢えて一言で表すならば「人柄が生み出す死生観」なのではないだろうか。私が大好きな点はいくつもあるのだが、まず自分の感性をすごく大切に彫ってきた人だなと感じる。

裁判所の給仕や疎開やたくさんご家族共々ご苦労なさった人生だと著書や映像からも窺え知れます。洋画、油絵から入り板画に行き着いきたエピソードでも感じますが常に自分自身の芸術と向き合っていたからこそ出会った板画であると思う。

板画を掘る姿が大好きで、ある種宗教という信念を感じ取ることができ、内面にぶち当たり絞り出しあぶり出していく業には、自分自身も打楽器や和太鼓、ドラム、パーカッション、音楽に向き合う姿勢が近いものをとても感じるのです。

常々思うことは例えば憧れの目標があったとしてそれを体得できたとしても自分が思ったことに素直にバッと表現するものには勝らないと感じています。これだけ情報社会になり、膨大な知識を持ち合わせた頭でっかちが全て素晴らしいのでしょうか。極端な例でしたが、私は知識の量と表現は本質での直結はしていないと思っている。確かに表現する為に技術も必要であり、技術が必要ではなく、技術も必要なのである。それでまた新しい発見があり必ず成長や発見がある。

しかし、表現しているあなた自身は世界でたった一人であり、歴史上に既にある内容かゼロから発明したものなのか、あるいは確信犯的に前例の壁を打ち破るものなのかは大した問題ではない。結果的に同じ表現になったとしてもそれは全く同じではなく、自分というフィルターを必ず通した表現になっている。

その一つ一つの答え合わせとも言うべき作業工程を繰り返した先に答えがあると信じている。やはり継続していると必ず「基礎」に戻る。多くの人は「基礎」ができたから次は「応用」だと思ってしまう。基礎に戻ることが立ち返ることがなくなってしまう方が多い。基礎から学ぶことは年数に関わらず常にあり、発見がたくさん含まれている。そして基礎が一番難しい。それを楽しめ継続できることも。

棟方志功の作品からも自身の原点でもある凧絵(ねぶた祭りの絵)がある。青森出身で祖母におんぶされながら祖母が歌っていた念仏やねぶたが肉体、血に入っている。どう転がってもオリジナルなのである。私は環境や育ち、経験の中で、アイデンティティをすごく大切にしている。日本に足りないものの一つだとも思う。

そこであなたはどう感じたのか。何を思ったのか。自分はどうしたいのか。

見えない差別やカテゴライズ、暗黙の了解が日本にはたくさんあり、しかし表現の場は完全に「無」に集中できる。棟方志功の板画からもそう強く感じる。

私が和太鼓を演奏する時は自然になり、水になるように、ありのままに無になり集中している。そこには演奏や技術的なものや他の要素は全くないのである。山を登っていて30キロも50キロも登っていて汗だくになり意識も集中し、少し朦朧とし後ろを振り返る余裕もなくなり、水を飲み、おにぎりを食べる、そしてまた歩くという状況化は必死なのである。最低限の目の前のことに必死だと思う。他の情報や概念に動かされることがない。仮に誤ったとしても誤ったという事実が残るだけ。誰の責任でもない。

余裕があってはいけないなあと思う。余裕があってほしい部分も多々あるが・・笑

棟方志功の言葉を借りるのであれば「両手を広げて、全てを受け入れ、素っ裸になってぶつかっていく」「悲しみというのは人間の一番美しい感情」この悲しみの先に棟方志功の芸術もベートーベンもゴッホも、ジャズもソウルもヒップホップもレゲエもロックも歌舞伎も芸能もあると思う。本物は伝承され、伝わると信じている。そのバトンを私自身も受け取っている一人だと感じます。感謝。

棟方志功さんにはもちろん直接お会いしたことはないですが、会ってお話したかった。そして志功さんの絵と私のドラムと和太鼓でコラボレーション、会話をしたかった。棟方志功さん、もし生まれ変わったらご一緒してください。

最後に、私のInstagram @atsushi_seizoやツイッター@MiggyPoGonzalezでも書いていたりしますが、ドラムソロの全国ツアーを長い期間をかけて回りたいと思います。そこには少なからず棟方志功の影響が色が入っていると思うし、私のスタイルはライブハウスだけでなく、アートスペース、野外、美術館、ギャラリー、カフェなど、音楽を超えて届けたい一心です。これを見られている方、会場を運営されている方、イベントを企画している方、全国各地に楽器を積んでツアー、演奏会をさせていただきたく思います。ぜひ、ご連絡いただけたら幸いです。ツアーは9月からスタートしそうです。またそちらの情報もぜひお楽しみにしてください。

お問合せ・ソロツアーについて・その他 am.seizo.productions@gmail.com 

ATSUSHI MIKI OFFICIAL WEBSITE
https://www.atsushimiki.com

全国の皆様、御木惇史の世界でお会いできる日を心より楽しみにしております。

魂を込めていきます。よろしくお願いいたします。

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