《連続投稿567日目》水道会社がスーツを作った!?~『尖ったアイデア』が生み出す『刺さるプロダクト』~
日経電子版の記事【水道会社発の「スーツ」 遊びから生まれたヒット
アパレルの非常識(1)】では、元は水道会社が現場の作業員向けに作ったユニホームという、スーツに見える作業着「ワークウェアスーツ」が、「(記事より)2018年に生まれたばかりのブランドが19年度に3億円を売り上げた。20年度は10億円を見込む」異彩を放つヒット商品となっている事がリポートされています。
大量廃棄問題をはじめとして、その大量生産モデルが限界に達し、コロナ危機も重くのしかかるアパレル業界にあって、しばらく前から続くカジュアル化や最近のテレワークなどが逆風となり、その苦境の象徴となってしまっているスーツという商品には、もはや成長の芽はないのか?
この記事で紹介される「ワークウェアスーツ」は、まさにそんな課題に対する一つの答えであり、何と言っても、その出発点となった発想が「尖っている」と思います――
▶「ワークウェアスーツ」の出発点
(第1ステップ)『インサイト』・・・「(記事より)現場からの帰途、東京・丸の内ですれ違った大学時代の友人に声をかけるのをためらった。ビジネス街に溶け込んでさっそうと歩く相手と、作業着に身を包んだ自分。気後れした」
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(第2ステップ)『アイデア』・・・「(記事より)デートに着ていける作業着」
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(第3ステップ)『プロダクト』・・・「(記事より)フォーマルな印象が出せるスーツの形を選んだ」
ユーザーの抱える悩み、インサイトまでは把握できたとしても、そこから一気に、常識に囚われることなく、「デートに着ていける作業着」というアイデアを発見するのは素晴らしいと思います。まさに、『尖ったアイデア』からユーザーに『刺さるプロダクト』が誕生した好例ではないでしょうか。
▶インサイトを直視する。
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▶常識を超えた尖ったアイデア。
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▶消費者に刺さるプロダクト
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