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「カラムーチョ」に学ぶ市場拡大
日経電子版の記事【湖池屋 鍋の具材になるスナック菓子】は、鍋の具材としても楽しめるスナック菓子「鍋カラムーチョ 花椒(かしょう)火鍋」と「鍋カラムーチョ 生姜(ショウガ)鶏鍋」に関するごく短い、しかし、とても示唆に富んだ記事だと思います。
そもそも、あるプロダクトの売上を上げる、供給を拡大するには、需要を拡大しなくてはなりません。その需要は、消費者の様々な消費シーンによって成り立っていますから、その消費シーン、顧客体験(CX)を拡大しなくてはならない訳です。
消費シーンを拡大して売上を上げるにはどうすればいいか、一つには、『量的に消費シーンを拡大』する、消費者、ファンを増やすために知名度(名前が知られている)・認知度(中身が知られている)を上げるべくプロモーションを打つ(広告宣伝・景品・試食販売など)ことが考えられます。
では、その後はどうすれば良いか?
――既にファンとなっている消費者を中心に、消費の頻度を上げてもらうなど、『質的に消費シーンを拡大』する必要があります。その『質的に消費シーンを拡大』する施策がこの記事で紹介されている訳です。記事などからその事例を整理してみると――
▶『質的に消費シーンを拡大』する施策
① プロダクトをシリーズ化する。
② プロダクトのフレーバー・テイストを拡大する。
③ プロダクトの用途を拡大する(本来は菓子だが、鍋の具材にも使える、
など)。
④ プロダクトの主な消費シーズンを拡大する(そうめんは夏という
イメージから脱却して、温かく食べるレシピを紹介する、など)。
など
「カラムーチョ」を鍋に使うといった、文字通り面白い体験、楽しい体験、どうなるか、どんな味がするのかワクワクする体験を提案する、『質的に消費シーンを拡大』する施策には、市場拡大の施策として卓越したものを感じます。
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