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《連続投稿477日目》コラボで6次産業化!

 日経電子版の記事【売れ残りフルーツ・野菜 正価買い取り、サンドに変身】では、産直店などで売れ残ってしまった果物・野菜を正価で買い取り、それを具材にして(野菜はペーストに仕立てるなどの工夫も)、切り口から大ぶりの果実がのぞく写真映えするサンドに変身させる、フルーツサンドイッチ店「フルーツウェイカー」が紹介されています。



 捨てられる運命であった果物・野菜を、(少し)安く買うこともできるだろうに、あえて正価で買い取り、写真映えなども工夫しながら、消費者に刺さるサンドイッチへと付加価値を加える努力を積み重ねる姿勢・ポリシーには感銘を覚えます

 そこには、「(記事より)生産者を助け作物を生かしたいという思い」があるのですが、これは、まさにESGの原点であり、企業価値向上のための功利的な思惑が透けて見えるようなESG(=ESGのためのESG)とは一線を画す、骨太のESGをバックボーンとした企業経営ではないでしょうか。



 農家にとって、このような企業とアライアンスを組むことの価値には大きなポテンシャルがありそうです――

▶農家のメリット

① 自分の作ったものが、無駄(ロス)なく正価で引き取られていく

② 自分の作ったものに対する消費者の反応が可視化され、励みとなり、
 また、今後の計画に生かせる。

③ サンドイッチ店を通して、自分の作ったものの価値を高め(ブランド
 価値
)、広く周知する(マーケティング)ことが出来る。



 農家が、消費者との顧客接点を持ち、作物を無駄なく付加価値を高めて提供していくには、生産者(1次産業)が加工(2次産業)と流通・販売(3次産業)も兼営する『6次産業化』という手段がありますが、実際には、その為の専門知識・厳しい衛生管理・多額の投資といった壁が立ちはだかっており、容易なことではありません。
 記事のような事例を、1次産業を担う農家が、2次化・3次化を担ってくれる企業とコラボレーションして、アライアンスを組むことで『6次産業化』を達成するものと捉えれば、一つのビジネスモデルとして参考になる点が非常に多いと考えられます。



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