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《連続投稿542日目》プロダクトを巡る定説と先入観とイメージ

 日経電子版の記事【「浅漬けは発酵食品」 漬物のアキモが解明】では、シャキシャキ感を楽しむため漬ける期間が数日と短く、塩分濃度8~10%で漬ける通常の漬物と比べ2%という「浅漬け」が、「塩味のサラダ」という食品業界の定説に反して、味わいの変化を楽しめるれっきとした発酵食品であったことがリポートされています。



 この記事の面白いのは、何と言っても、「えっ!浅漬けって発酵食品じゃない、っていうのが定説だったの!?」という点です。人によって違うでしょうが、私は「浅漬け」は当然のことのように漬物の漬けが浅いやつであって、漬物の一種である事に何の疑いも抱いていませんでした……ほのかに漬物らしい味覚(乳酸菌の働き)も感じられるし……



 ここからは一般論ですが、このようなケース、業界等で定説とされるコトが、消費者の実感、感覚と乖離しているような事例は、探せば結構あるのかも知れません(例えばビール類の種別など)。

 問題は、業界の定説と消費者の実感のどちらがより実態に近いのか、という事です。

 ――いわゆる業界の定説に修正すべき点があって、その結果効果的なプロモーション、消費者へのアピールが出来ていないのであったら、早急に改善する必要がありそうです。

 ――また、逆に、消費者の側に誤解、先入観があるような場合には、それを解きほぐし周知するような施策が必要でしょう……



 特定のプロダクトを取り巻く定説、先入観、イメージは、売上に大きく影響する要素で、思い込みを排した科学的な研究、慎重な対応が必要そうです。




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