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《連続投稿533日目》潜在的なニーズが顕在化する時~時間の優先順位~
日経電子版の記事【「おうちごはん」 高級家電でこだわりの味】では、コロナ危機の外出自粛ムードが漂い巣ごもり消費が広がりを見せる中で好調な、家庭でも簡単にこだわりの一品が作れる高級調理家電がリポートされています。
この記事を一読してつくづく思うのは、コロナ危機のようなイベントリスクが起きようとも、一日24時間が変わらず流れ続け、また同時に、一日は24時間しかない、という現実です。
外部環境の激変によって行動変容等が起き、需要が減少する分野が出てきても、厳然として24時間が存在する以上、また新たに何らかの需要が頭をもたげてくるのです。
そのような新規の需要とはいかなるものなのか、改めて考えてみると――
▶新規の需要が拡大する条件
(1)外部環境等の変化によって、生活様式に変化が起き、一日を過ごす
空間に時間的な変化が起きる(おうち時間が増える、出張が増える、
海外での時間が増える、など)。
⇨『時間の遷移化』
(2)新たに増えた時間を充実させるUX(ユーザーエクスペリエンス)が
ある。
⇨『時間の濃密化』
(3)時間を充実させるには「こだわり」と同時に「簡便さ(簡単・自動・
時短など)」の体験価値も必要。
⇨『時間の圧縮化』
(4)機会があればやってみたい、と思っていた体験価値である。
⇨『時間の優先順位が繰り上がる』
もちろん、全く新しいニーズもある一方で、その多くは、潜在的なニーズであったコトが、『時間の遷移化』によって急浮上し、『時間の濃密化』と『時間の圧縮化』の条件を満たす事によって、その『時間の優先順位が繰り上がる』のです。
▶ 潜在的なニーズの顕在化
=『時間の優先順位が繰り上がる』
=『時間の遷移化』✖『時間の濃密化』✖『圧縮化』
(例えば、「(記事より)スチームを使ってさっくり香ばしく焼き上がると評判のトースター」の場合は、
▶ どうせ食べるならこだわりの出来上がりのトーストを食べたいものだ
=おうち時間が増えた✖さっくり香ばしい焼き上がり✖複雑な操作はない
▶ 高級調理家電
=おいしいものが食べたいという潜在的な願望✖おうち時間✖簡単
✖こだわりの出来上がり)
今回の記事を通して、ニーズというものには、時間の要素が大きく関わっており、時間の(使い方)の優先順位が変わる事がとても大きいのだと気付かされました。
《当ページにご来訪いただき、ありがとうございました!》
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