《連続投稿574日目》顧客とコミュニケーションするツールとしてのウェブ会議システム
日経電子版の記事【Zoomマーケ成功策 柱はファン醸成、接客、需要創出】では、企業向けのウェブ会議システムにすぎなかったZoomが、BtoBでのマーケティングへの活用どころか、「Zoom飲み」など一般消費者にも浸透し、ファンミーティング・オンライン接客など企業にとって顧客、消費者とコミュニケーションするツールとして広がりつつある事がリポートされています。
さっそく、記事などから、BtoCマーケティングのツールとしてのウェブ会議システムの活用法を整理してみると――
▶BtoCマーケティングのツールとしてのウェブ会議
(1)ファン醸成・・・オンラインイベント・オンラインセミナー・オン
ラインミーティング・オンライン講習会・バーチャルツアー・
オンライン体験会・オンライン試食会・オンライン試飲会などを
通して⇨ファンのコミュニティーが形成され⇨UX(ユーザー
エクスペリエンス)の共有・共感が拡散して⇨ファンが醸成されて
いく。
① 質問をテキストで書き込む機能があれば、多くの質問が集まり、
リアルイベントと違って後からでも全ての質問に回答できる。
② また、質問や会話がしづらいなど、大人数のリアルイベントが
かえって盛り上がらないような状況のソリューションになる。
③ セミナー等から個別相談に進むような流れも作れる。
④ ユーザーにとって、イベント直前でも申し込め、気軽に自宅から
交通費等をかけずに参加できる満足感は大きい。
(2)オンライン接客・・・販売だけでなく、店舗に来店できない顧客のため
のオンライン相談会なども含め、応用範囲は広い。
(3)需要創出・・・オンラインイベント⇨将来の販売に繋げるという流れ
とは逆に、オンラインイベント付きのプロダクトの販売など、直接
需要を創出する効果も。
こうしてみると、一般論として、ウェブ会議システムの『オンラインで人が集まってコミュニケーションする』という本質的な機能には、会社の会議などといった狭い使い方を遥かに超えたポテンシャルがあって、システムの①リアルらしさ(例えば、参加者がバーチャルなカフェなどの会場に着席していて、発言者の方を向くなど視線の動きが自然な機能、など)・②基本無料で利用できるなどのコスト面・③録画のしやすさ・④会話の聞き取りやすさなどのUX(ユーザーエクスペリエンス)で優位性をデザイン出来たシステムが勝ち残っていく、と考えられます。
(付記:ウェブ会議システムの『リアルらしさ』については下記の拙稿でも考察しています。)
《当ページにご来訪いただき、ありがとうございました!》
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