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トラックよりもCO2排出量の増加しているSUVが大好きな消費者~地球温暖化対策、結局は一人ひとりの意識~
日経電子版の記事【「カッコいい!」が阻む地球温暖化対策】は、「(記事より)IEAによると、SUVのCO2排出量は10~18年に約5.5億トン増加した。これは電力(14億トン)に次ぐ規模で重工業やトラックなどを上回る」という具合に、消費者の選択の条件が、未だに『地球温暖化対策<カッコいい』である事に警鐘を鳴らしています。
確かに、家に次ぐ大きな買い物と言って良いクルマ、実際に買うとなると、レジ袋有料化に伴うマイバッグ、ペットボトル回収といった日頃の環境意識など吹き飛んでしまい、「カッコいい」クルマ、SUVを買いたくなる、というのはあるかも知れません。
――頭の片隅を地球温暖化問題が過ったとしても、自分一人の選択位どうって事ない、影響ないとSUVに飛び付く……
その結果が、「(記事より)米国で販売される車のほぼ半分がSUVで、環境意識の高いとされる欧州ですら3分の1になる」です。
現代の消費社会にあっては、消費者一人ひとりの選択の条件、例えば「カッコいい」は、往々にして強力なポテンシャルを持っており、一人の選択=大多数の選択となって、その弊害も到底無視できないものとなってしまいます(例えば大量の温室効果ガス排出)。
私達は、ともすれば、温暖化対策は政府の問題、大企業の問題と片付けてしまいがちですが、実は、温暖化を加速させているのは、他ならぬ自分達、私達一人ひとりである事、私達のちょっとした好みや、生活習慣である事に思いを致す必要がありそうです。
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