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『天使の翼』第11章(101)~吟遊詩人デイテのネバーエンディング・アドベンチャー~

 「シャルルさんの言ったことをもうひと押しすると――デビル・ハンターがもし儲け『以外』の目的で情報を利用したら、ということになります」
 話を進めながらも、少佐は、シャルルに対して漠然とした警戒感のようなものを抱いたように思えた……なぜシャルルはそのような危険を……「隠した事の中に真実がある。僕にはそれを嗅ぎ分けることができる」――そんなシャルルの声が聞こえてくるような気がした。
 「もう!持って回ったような言い方は止めにして、さっさと白状しちゃいなさいよ!こんな目に遭って、私達の好奇心は、今にもはち切れそうだわ。ねえ、シャルル」
 そう言って、ローラは、シャルルにしなだれかかった。

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