「傘シェア」はシェアリングの原点かも知れない
日経電子版の記事【駅や街覆う「傘シェア」、雨や雪も安心 鉄道各社採用】は、急な雨にも困らない傘のシェアリングサービス(サブスクも)に関する興味深いリポートです。
確かに、傘を持っていない時の急な雨には困惑します。
――お店で食事をして外に出ようとしたら雨が……しばし呆然としていると、お店の人が傘を貸してくれた時の有難さ!
――電車を降りたら雨が降っていて、やむなくコンビニで傘を買う時の憮然とした気持ち……何で今日に限って家を出る時に傘を持って出なかったんだろう……無駄な買物で、家にまたビニール傘が増える……
急な雨に傘を持っていない事は、慌てたり、無駄な出費になったり、雨に濡れて風邪をひいてしまったりと、とてもストレスフル。かと言って、かさばる傘を常時携帯するというのもストレスです。
このような状況は、きわめてシェアリングとの親和性が高く、まるでシェアリングの原点を見るようです――
▶シェアリングの原点
① 必要な時(状況)にはなくてはならないモノ。
② 普段は不要なモノ。
③ そのモノに、モノとしてのこだわりがあまりない(例えば、傘で
あれば、傘として機能すればよい)。
そして、忘れてならないのが、記事でも指摘されているように、シェアリングによって生まれる様々な効果です――
▶シェアリングの効果
①『利便性』・・・駅や大学キャンパスなどで傘をシェアリングできれば、
その場所=シェアリング拠点の利便性が増す。
②『個性』・・・「(記事より)東京駅周辺で古地図を描いた専用の傘1000本
を用意」など、地域などの個性を出したり、プロモーションできる。
③『環境負荷低減』・・・例えば傘であれば、鉄道での忘れ物にまつわる様々
なコスト、廃棄の問題など、社会課題の解となる。
まさに、「傘シェア」はシェアリングの何たるかを考えるうってつけの素材であり、様々な分野でこのようなシェアリングの高まりが期待されます。
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