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《連続投稿470日目》コロナ後のシェアリングとオンライン化

 日経電子版の記事【コロナ禍、移動シェアサービス直撃 終了や休止相次ぐ】では、新型コロナウイルス感染拡大の直撃を受け、終了・休止が相次ぐ移動のシェアリングサービスがリポートされています。



 オリパラ延期・ロックダウン(都市封鎖)・需要消滅・サプライチェーン混乱・インバウンド消滅・無観客試合・無観客ライブ・医療崩壊リスク……新型コロナウイルスの感染拡大によって、年の初めには想像だにしていなかった事態が次々と起きています。

 そんな中、この記事が取り上げている『シェアリング』は、文字通り物・移動手段・空間といったリアルなモノを『シェアリング』することの効率性が大きなベネフィットの一つであるが故に、感染症のようにリアルな世界で起きる惨禍からは逃れる術がありません――

▶コロナ禍におけるシェアリングのリスク要因

① 外出制限・テレワーク等による需要の低減リスク。

② 接触感染のリスク。

③ 3密による感染リスク。

               など



 記事にもあるように、このような状況下では、「所有から利用へ」の潮流が続いていたシェアリング、『共有』という消費スタイルのメリットは薄れ、よりリスクの少ない『占有』・『所有』という消費スタイルのメリット(好きな時に好きな所へ行ける、など)が再認識されるようになる事は間違いないと思われます――

▶「所有から利用へ」は逆行するか?

①『所有』・・・モノ消費・・・マイ〇〇(マイカー・マイホーム・マイボール
                 など)

②『占有』・・・コト消費・・・レンタル(使用料を払って一定期間の使用権・
                 占有権を得る。)
            *契約ごとに消毒などが徹底されることが前提。

③『共有』・・・コト消費・・・シェアリング(利用)



 『モノ消費』には根強い魅力があるものの、大勢としての「所有から利用へ」の潮流、『コト消費』のベネフィットは揺るがないと思われますが、今回のコロナ禍を通して、モノの『シェアリング』の持つ思わぬ脆弱性が露呈した形です。

 同じコロナ禍にあって明暗を分けたのが、リアルの世界からの緊急避難を可能にする『オンライン化』のビジネス、バーチャル株主総会・オンライン会社説明会・宅トレ・家トレ・オンライン教室・オンライン授業などですが、このような『オンライン化』には、経費節減・双方向性など様々な、単なる一時的な避難を超えたメリットがあり、コロナ後にも繋がる施策と考えられます。

 一方の『シェアリング』は、コロナ終息のあかつきにはV字回復できるのか、何らかの耐性を持った形へと進化できるのか、引き続き注視していく必要がありそうです。




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