かけっこ練習ノート – ドリルの心構え
8月18日(木)
今日のアップは、先週に続いてS陣をしました。
ルールがわかってきた子が多く、戦いもヒートアップしています。
小さい子も大きい子も、それぞれの役割を見つけられるのがいいですね。
ドリルとはなにか?
さて今、足が速くなるためのスペシャルドリルを考案しています。
このドリルについて、最初にみんなと話しました。
ところで、そもそもドリルってなんでしょう?
漢字ドリルや計算ドリルの、あのドリルです。
日本語の意味としては「反復練習」だそうです。
スポーツで言えば、同じ動作を繰り返す練習をいいます。
英語としては穴をあけるためのdrillと同じ、というのが面白いですね。
悲しいドリル
実は、僕はドリルがあまり好きではありません。
それは、小学校、中学校、高校、大学、そして社会人になってからも、ドリルが機能していない場面を嫌というほど見てきたからです。
つまり、先生、コーチ、先輩がやっているのを「ただ真似するだけ」のドリル。
もっとひどいのは、お手本になる人すらいないで、なんとなく似たような動きをしているだけのドリル。
これらに共通しているのは、選手がドリルの目的を理解していないということです。
そして、ドリル的な動きをする事が目的化しているということです。
これでは、時間も体力も集中力ももったいない。
正直、ドリルをやめて他の練習に時間を使った方がいいと思います。
うまく使えば素晴らしい武器
そんな嫌な経験を多くしてきたので、僕は子ども達とドリルをすることに消極的でした。
ただでさえ、限られた練習時間だからです。
でも、ドリルはうまく使えば素晴らしい武器になる事も事実です。
積み重ねの練習は、着実に技術と体力を向上させます。
そして、その積み重ねが自信につながって、精神力も向上する。
これこそ心技体のレベルアップ!
というわけで、そろそろ鬼門のドリルにも挑戦してみようと思った次第です。
いいドリルの条件とは?
では、効果をあげるドリルのポイントは何でしょう?
僕は以下の点にあると思います。
① 1つ1つの種目の目的を繰り返し共有する
② 各選手に動きのフィードバックをする、またはお互いに教えあう
③ 種目を絞る
④ 年齢や実力に合わせて、種目を変える
これらを意識しつつ、速く走るのにとても重要な動きに絞ったドリルをみんなとやってみました。
種目は以下の4つです。
それぞれについては、来週以降に書いていきたいと思います。
① アンクルホップ(その場でジャンプ)
② ミニハードルジャンプ
③ ミニハードル4の字
④ 腕振り
*このドリルは高学年以上向けです。